去る7日、フィギュアスケートの四大陸選手権(韓国・ソウル)は 男子ショートプログラム(SP)が行われ、4度目の出場で初優勝を狙う羽生結弦(25=ANA)さんは、自身が持つ世界最高得点を更新する111.
82点をマークしました。フリーは9日に行われます。
オールレベル4と圧巻の内容
今大会から五輪2連覇を達成した平昌五輪の演目に変更した羽生さん。SPは「ショパン バラード第1番」の旋律に乗って滑走しました。冒頭の4回転サルコーを鮮やかに決めると、4回転―3回転の連続トーループに成功。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もきっちり決めました。スピン、ステップもオールレベル4と圧巻の内容でした。
審判の採点を見てもジャンプのGOE(出来栄え評価)は 全てプラス4と5ばかり。演技点は10点をつけている審判もいました。演技点は50点満点の48・40点なのだから、まさに非の打ちどころのない演技だったといっても過言ではないでしょう。
プログラム的にも平昌五輪の時よりも間の取り方などがさらに洗練されているように感じられました。やはり本人も言っているように、これが一番 羽生さん自身に合っているといえそうです。
四大陸選手権は 過去3度出場し11、13、17年と全て2位。9日のフリーでは名プログラム「SEIMEI」の新バージョンで主要国際大会の完全制覇を目指します。
フラワーガールが拾う中に交じって?
男子ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦(ANA)さんは 「バラード第1番」を熱演し 111.82点を得るSP世界最高記録の完璧な演技を披露しました。
「自分らしいジャンプを跳べた」と振り返ったのですが、演技後のリンク上でも “羽生さんらしい”一面を見せてくれました。
圧巻の演技に総立ちとなった観客が 拍手と歓声で祝福します。そして、客席から投げ込まれた”くまのプーさんのぬいぐるみ”や 花がリンクを覆いましたが…。フラワーガールが拾う中に交じって、羽生さんも 笑顔で一つ一つ拾い集め、リンク外に運んだのでした。
“プーさんシャワー”と呼ばれる羽生へのプレゼントは 海外メディアにも注目されました。
昨年12月の全日本選手権では競技進行が遅れることや、ぬいぐるみの糸くずなどが氷に密着する危険性もあり、安全確保のため禁止となっていましたが…
四大陸選手権では 今のところ この規定はないようです。そのため 案の定 多くのプレゼントが投げ込まれることになってしまい、羽生さんはプレゼントを拾って 後に滑る選手への配慮を見せました。
賛否両論があり 今後 各大会などでも規制される可能性もありそうな “プーさんシャワー”ですが、この日、羽生さんが直接 拾い集めてくれたことは ファンにとっては貴重な思い出になったことでしょうね…
▽四大陸選手権は 欧州を除く国と 地域で争う大会。大会名はアジア、アメリカ、オセアニア、アフリカの大陸を指します。
1998~99年シーズンから毎年開催。韓国では 3年ぶり7度目の開催。