昭和のトップアイドルであった岡田有希子。18歳の若さで投身自殺により命を絶った後、写真週刊誌には自殺直後の脳みそが写ったショッキングな写真が掲載されます。その後社会現象ともなった「ユッコシンドローム」とは何だったのでしょうか。
岡田有希子自殺の真相とは?
岡田有希子というアイドルをご存知でしょうか。昭和の時代に生きたトップアイドルは、人気絶頂の1986年4月8日、自らその命を絶ちました。享年18歳。短すぎるその人生は彼女にとってどのようなものだったのでしょうか。当時の写真週刊誌には彼女の自殺直後の遺体写真が掲載され、その中には脳みそが写っていたといいます。ビル屋上からの投身自殺を図った彼女ですが、実はその直前にガスによる自殺未遂を起こしていました。
病院での治療によって一命は取りとめたものの、その直後に所属事務所の入居するビルから身を投じました。当時18歳という少女が、自殺を考えるまでに至った原因はいったい何だったのでしょうか。
岡田有希子自殺の原因は?
衝撃的な幕切れとなった岡田有希子の自殺ですが、明確な理由は分かっていません。可能性として考えられるのは、芸能界という特殊な環境下での疲労といわれています。一見華やかな世界に見える芸能界ですが、売れっ子アイドルともなればその仕事量は相当なもの。睡眠時間を削り、友人や恋人との時間を楽しむ普通の女子とは違い、大人の世界で一人孤独に耐え忍んでいたことを考えると、そのストレスは私たちの想像を絶するものがあります。
もう一つの可能性として考えられているのが、現場に残った遺書の中にあった「峰岸徹」の名前です。
当時の人気俳優であった峰岸徹は、岡田有希子との共演は数える程度しかなく、恋愛関係にはなかったと否定しています。事の真相は岡田有希子本人しか知り得ることはできませんが、当時は恋愛についての悩みがあったのではないかとの噂もありました。
岡田有希子自殺による世間への影響
トップアイドルの自殺という衝撃的なニュースは当時のワイドショーで大々的に取り上げられ、その影響度も非常に大きなものとなりました。著名人の死後、後追い自殺をするファンは少なからず存在するもので、岡田有希子についても例外ではありませんでした。「ユッコシンドローム」と呼ばれる現象が起こり、後追い自殺をする熱狂的ファンもいたようです。
このような現象が起こった背景には、やはり写真週刊誌に掲載された自殺直後のショッキングな写真が大きく影響しているとされています。脳みそが飛び出るほどに損傷の激しい遺体を目にしたファンは、それだけで正常な判断ができなくなるほどショックを受けたはずです。日に日に増加する後追い自殺は社会現象ともなり、ついに報道各局は岡田有希子の自殺やそれに関連する一切の報道を自粛。時間の経過とともに事態は収束していきます。
まとめ
アイドルやタレントは私たちに夢や希望を与えてくれる貴重な存在です。しかし一方で、その存在が亡くなったとき、希望は絶望に変わり、後追い自殺を考えるファンも現れるものです。昭和に起きた岡田有希子の自殺、それに伴って社会現象ともなった「ユッコシンドローム」は、現代社会で再び起こることはないと言い切ることはできません。社会に対する不満や不安など、誰もが悩みを抱える時代ではありますが、ふとしたきっかけで後追い自殺が発生することも考えられます。岡田有希子の自殺、ユッコシンドロームを教訓に、二度と同じ悲劇を繰り返さないように私たちも心がける必要があるのではないでしょうか。