「あの往年のアイドルがフィットネスダンス講師をやっているんです。“本物”が 約3000円という破格でレッスンしてくれるということで人気を博し、予約はすぐに埋まる。全国から熱狂的ファンも駆けつけているそうです」(芸能デスク)
スタジオの窓ガラスが曇るほどの熱気に⁉
レッスンが開かれるという都内のスタジオには、この日の生徒は30代から60代までの約40人。遠路、大阪からやってきた人もいるという。現れたのは、あのタレントの早見優(53)さん⁉ 本当に ご本人が 直接指導をしてくれるのでしょうか…?
爆音の音楽がかかり、生徒に相対する早見さんが 「フウ~ッ」と掛け声をかけながらテンションMAXに踊り始め、レッスンがスタート。数分でスタジオの窓ガラスが曇るほどの熱気に包まれるのでした――。
「指導しているのは『ZUMBA』という、メレンゲ、レゲトン、サルサ、クンビアなど世界の様々な音楽に合わせてエクササイズする、アメリカ発のダンスフィットネスです。みんなでハイタッチや拍手をしながら踊るので、パーティーに参加しているような感覚もある。私が随時振付を教えるのではなく、私の振付を見ながら同じように踊ります」と早見さん 本人が語りました。
インストラクターになったきっかけは?
レッスン中盤には、1983年の紅白歌合戦で歌った早見さんの代表曲『夏色のナンシー』のリミックス曲をかけながらダンスする場面も。実は同曲はズンバの公式曲目に選ばれ、世界各国で踊られているという。
早見さんがズンバと出会ったのは10年ほど前。インストラクターの資格を得たのは2年前だが、そのきっかけは 前年に子宮筋腫の手術を受けたことだったそうです。
「 筋腫の影響でずっと腰痛に悩まされ、本当につらい日々を過ごしていました。だから芸能活動をセーブして、手術に踏み切った。でも手術後は 3カ月ほど身体を動かすことができず、鬱々としていました。ようやく動けるようになった時にスポーツクラブでズンバのクラスに参加したら、こんなに身体を動かすことが楽しいんだなって…。
同世代には親を介護したり、子育てが終わっていなかったりで、自分のために時間を費やすのが難しい方も多い筈。でも、週の少しの時間でも運動すれば、気持ちも変わると思います」
堀ちえみとの絆…「花の82年組」との交流
早見さんは 82年度デビュー。同期は小泉今日子(54)、中森明菜(54)、松本伊代(54)、石川秀美(53)、堀ちえみ(53)、三田寛子(54)、シブがき隊らという 空前のアイドルの当たり年。「花の82年組」と称され、同期の結束が固いことでも知られます。その中で、ハワイ育ちで英語が堪能な早見さんは 独自の存在感を放っていました。96年に結婚、18歳と17歳の二女の母でもあります。
しかし 82年組もすでに50代半ば。身体の不調と無縁ではいられない年代です。中でも 堀さんは 昨年2月、舌がんを公表。今年1月の『徹子の部屋』でテレビ復帰を果たしたばかりです。
「病気のことは、同じ建物で収録があった時に打ち明けられて…。『これから発表するから迷惑をかけるかもしれない』って逆にこちらを心配してくれました。
手術後の昨年7月、芳村真理さん(84)を囲む会で、伊代ちゃんも交えて久々に会って、そこから定期的に会ってるんですけども、どんどん喋りもスムーズになってきています。毎日ちえみちゃんが頑張っていることを考えるとすごく勇気づけられます」
堀さんは、リハビリに励む傍ら、同期の健康を気にかけているという。
「『検診に行ってる?』『何か体調に少しでも変化があったら、病院を受診したほうがいいよ』と。今、ちえみちゃん、伊代ちゃん、寛子ちゃん、秀美ちゃんに芳村さんを含めたグループLINEをやってて、本当に励まされています。みんな同じ時代を歩んだ仲間。ちえみちゃんも『徹子の部屋』で『40周年に向けて頑張る』って言ってました。バランスの良い食事をして、運動して、睡眠とって。いつか同じステージに立てればいいなと… 」
昨年には、1980年代にアイドルとして活躍した松本伊代(54)、早見優(53)、西村知美(48)、渡辺美奈代(49)さんらが 都内で音楽フェス『80’s Idol Fes』(10月5日、東京・ニッショーホール)の記者発表会に参加したことも記憶に新しいですが…。82年組の縁はこれからも続いていきそうですね。