「わぁ、新鮮! 自分じゃないみたい」と鏡に映った自分のヘアスタイルを見て驚きの声を上げるのは、タレントの熊田曜子さん(37)。熊田さんがバッサリと髪を切ったのは、15年も担当しているという男性スタイリストが代表を務める美容院。スタイリストが持つハサミの動きは躊躇なく、熊田さんのロングヘアーは1時間もしないうちにショートボブに!
スタイリストが「31センチ以上だとこれくらいですかね」とルーラーで髪の長さを測ると、熊田さんは意を決したように「お願いします」と決意。
熊田さんと言えば、背中まで伸びたロングヘアーが特徴でしたが、本人も、ここまで髪を短くしたのは二十数年ぶりだといいます。
熊田さんいわく、「中学生の時はソフトボール部に入っていたんですが、その時以来ですかね。グラビアのお仕事をしていると、ロングヘア―のほうが便利なんですよ。女性的に見えますし、髪を結んだり、わざとボサボサにしたり、いろいろなシチュエーションに合わせられますから。ここまでバッサリ切るには、けっこう勇気がいりました」と語っています。
そんな熊田さん、なぜ、自慢のロングヘアーをカットしてしまったのでしょうか…。
それは、‟ヘアドネーションするため”だそう。病気などで頭髪を失い医療用ウィッグが必要な子どもたちのために寄付をし毛髪を提供する活動をヘアドネーションというそうです。
米国が発祥で、’10年ごろから日本でも広まり始め、寄付する髪は、基本的に31センチ以上の長さが求められるそうです。
熊田さんは4〜5年前、髪の長いママ友が、ある日突然ショートカットになっていたのに驚いて「どうしたんですか?」と尋ねたそうです。すると、ヘアドネーションのことを教えてくれたそう。
熊田さんも子どもができ仕事も落ち着き、「髪を切ろうかな」と考えている時だったようで、ちょうどヘアドネーションの話を聞いて、「どうせカットするなら切った髪を人の役に立てよう」と決めたのがヘアドネーションに参加したキッカケだったと語っています。
最初に髪を切ったのは’17年8月のことで、その時は、今回ほど短く切らなかったという熊田さん。カットしたのは31~32センチくらい。夫や子どもたちにも前もって話していたので、それほど驚かなかったそうです。
今回は、思い切って40センチは切ったといい、今回は家族が驚くのではないかと話しています。
また、一つの医療用ウィッグを作るのに、20~30人分の髪が必要だそうで、40センチ伸ばしロングヘア―にするには、3年ほどかかるようです。
熊田さんが髪を寄付するNPO法人「ジャパンヘアドネーション&チャリティー」によると、現在も370人以上の子どもたちがウィッグの提供を待っているそうです…。
熊田さんは、最後に「自分の髪が役に立つと思うと嬉しい」と笑顔を見せていました。
このニュースを受け、現在、ヘアドネーションを受けている方や称賛するコメントが寄せられています!
「うちの娘は小児がんで今無菌室治療中です。輸血やヘアードネーションでうちの娘や同じ闘病している子達はたくさんの人に支えられながら生きていくんだろうなって感じました。ヘアードネーションしてくださる皆さま本当にありがとうございます。」
「偉い!素晴らしい!」
「誰かの役に立とうという気持ちが素晴らしい!!熊田さんも、貴女は素晴らしいことをしていますね!応援しています。そして、一人でも多くの人が、他者に対して優しい気持ちを持てる世の中になるといいですね。」