コンポーザーのAyaseさん、ボーカルのikuraさんからなる「小説を音楽にするユニット」YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」。2020年の「第71回NHK紅白歌合戦」でも披露された大ヒット曲が、YouTubeで規制対象と表示される現象が起きているようです。
同曲は、2019年12月に配信リリースしたYOASOBIの第1弾楽曲。ストリーミングでは約2億回再生を突破し、「オリコン週間ストリーミングランキング」では「歴代累積再生数」記録で、Official髭男dism「Pretender」を上回り歴代1位となっています。
そんな大人気曲のミュージックビデオが30日、YouTubeで規制対象となり、一部ユーザーは視聴できないようになっているようです。
これを受け、同ユニットの公式ツイッターは同日、「『夜に駆ける』規制の件、ご心配をおかけして申し訳ありません」と謝罪。その上で「Googleさんともお話合いしているので、見守ってていただけたら幸いです。ちなみにYOASOBIのMVはニコニコ動画やビリビリ動画にもあります」とつづっていました。
「夜に駆ける」規制の件、ご心配をおかけして申し訳ありません。Googleさんともお話合いしているので、見守ってていただけたら幸いです。
ちなみにYOASOBIのMVはニコニコ動画やビリビリ動画にもあります☺︎ADVERTISEMENT — YOASOBI (@YOASOBI_staff) May 30, 2021
明るくポップな曲にも思える同曲ですが、なぜ規制対象となってしまったのでしょうか…?
星野舞夜の『タナトスの誘惑』を採用している同曲。歌詞では明かされていませんが、小説内では彼女が見ている「何か」について「死神」だと明かされています。
小説内の彼女は”自殺未遂”を繰り返しており、彼は”何度も止めよう”とするも、心に限界が来てしまい「終わりへ」と導かれていきます。
楽曲内で”死”という言葉は使用されていませんが、タイトルにもなっている「夜に駆ける」いうのは、「”二人で死に向かって”駆ける」という意味を含んでいるのかもしれません。
その結果、歌詞やミュージックビデオが「自殺を想起させる・促す」という理由で今回の規制対象に入ってしまったのでしょう。