声優の前田愛さんは兵庫県出身で関西弁を得意としていて、歌手としても活動しています。中村勘九郎さんと結婚した東京都出身の前田愛さんは、アニメで少女の中性的な声を演じることがありました。
女優の前田愛さんは家族思い
女優の前田愛さんは1983年に生まれ、1993年にマクドナルドのテレビコマーシャルでデビューしました。
代表作には1994年の天才てれびくんや、
1999年のベストフレンドが挙げられます。小説を元にして2004年に制作されたテレビドラマ「竜馬がゆく」や、2009年に放映された映画「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」などに出演しました。
結婚相手の中村勘九郎さんとは2001年にドラマの撮影で共演し、2009年に結婚しました。タンクトップが苦手だったために、初めて会ったときにタンクトップを着ていた中村勘九郎さんの第一印象は変な人だと思った、とのことです。夫婦は互いの自由を尊重して仕事を優先していますが、いってらっしゃいとおかえりの挨拶は忘れていません。前田愛さんの料理は上手で、独身時代に飲み歩いていた中村勘九郎さんがまっすぐ家へ帰るほどです。2011年には長男が生まれ、七緒八と名付けられました。七緒八さんの名前はなおやと読み、七福神の七と末広がりの八という、縁起の良い名前です。2013年に生まれた次男の哲之さんは中村勘九郎さんの父、2012年に亡くなられた18代目中村勘三郎さんの本名、波野哲明さんから1字を取っています。
前田愛さんが声優を務めたキノの旅とは
前田愛さんは女優としてテレビや映画に出演する他、2003年には声優として「キノの旅 -the Beautiful World-」の主人公、キノの声を務めました。時雨沢恵一さんが書かれた同名の小説、ライトノベルを原作とするアニメです。主人公のキノは劇中で少年に間違われるような格好をし、バイクのような乗り物、モトラドに乗って旅をしているという設定です。銃器の扱いは誰にも引けを取らず、サバイバル術や護身術を心得ています。感情の変化はあっても寡黙で頼まれれば人助けをし、自分自身の命を狙われれば冷静に対処するというキャラクターです。キノは喋る乗り物、モトラドのエルメスと多種多様な国へ行って住民、他の旅人などと接していきます。言葉遊びを用いたコミカルな会話や、銃器を向けられるシリアスな展開があって寓意的な雰囲気を気軽に楽しめる作品です。アニメでは原作が少々端折りながらも忠実に再現され、キャラクターが動く様はもちろんのこと銃器の迫力も見所となっています。前田愛さんはキノのキャラクター性に沿って、中性的な声を演じていました。2017年に新しく放送開始されたアニメ「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」では声優が一新され、前田愛さんが出演されていないことに残念がる声がTwitterで挙がっています。
映画キル・ビルにも出演した声優の前田愛さん
声優の前田愛さんは朗らかで明るい少女から、大人びたキャラクターまで演じています。「金色のガシュベル!!」の大海恵や「Yes!プリキュア5 GoGo!」の水無月かれん、ゼノサーガシリーズのシオン・ウヅキ、戦国無双のお市などの声を務めました。
映画「キル・ビル」のアニメパートにて日本刀を扱う殺し屋、オーレン・イシイ役の声も担当するなど様々な役柄をこなしています。AiMというアーティスト名で歌手活動にも励み、「F-ZEROファルコン伝説」の「Resolution」や、「デジモンアドベンチャー02」の「いつもいつでも」など、アニメのエンディングテーマを歌ったCDが発売されました。2017年にはベルトアルバムが販売されています。2013年に、声優の置鮎龍太郎さんと結婚しました。
まとめ
女優の前田愛さんは中村勘九郎さんと結婚して梨園の妻となった、料理や育児をこなす器量の良い女性です。ドラマ以外では「あっぱれさんま大先生」にも出演し、子役から女優として人気をつかみました。声優の前田愛さんは少女から大人までを声で演じ、歌手として活動する幅広さを見せています。演技の形は女優と声優で違っていますが、視聴者を惹き込む魅力には近しいものがあります。