勇者ヨシヒコとはテレビ東京系列で2011年に放送された連続ドラマです。非常に低予算で作成されたドラマとして話題で、普通のドラマではありえないような手抜きの場面が多いのですが、根強い人気を誇っているドラマシリーズです。脚本を担当した福田氏は低予算ドラマということだけを聞いていたようでどのようなドラマにするか大変だったようです。考えた末にスクエアエニックスの人気タイトルであるドラゴンクエストのパロディとしてドラマ制作を手掛けていきました。
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また、予算を抑えがちなテレビ東京でしかも深夜ドラマということもありキャスティングには相当苦労したようです。そんな中、福田氏が思い切って事務所を通さずに山田孝之に直接出演をオファーしたところ、山田孝之からはすぐに「僕はやりたい仕事であれば、局や放映時間帯は全く問いません。詳しい話を聞かせて下さい。」との返信があったようです。その後事務所の承諾も得て勇者ヨシヒコの主演が山田孝之に決定しました。
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俳優としては放送するテレビ局や時間帯にこだわりが強そうですが、そんなことを気にせずにオファーを受けた山田孝之がイケメン過ぎると評判になりました。実際、山田孝之はドラゴンクエストシリーズの大ファンであったこともオファーを受けた大きな理由だと予想されています。実際にドラゴンクエストのパロディドラマであるため、スクエアエニックスに承諾を得るために勇者ヨシヒコの説明に行った際に山田孝之も同席しています。
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闇金ウシジマくんなどに出演していたため、渋いキャラクターの印象が強かった山田孝之ですが、勇者ヨシヒコシリーズでは勇者という立場ではありますが三枚目の役であったためファンの方も意外に感じた人は多かったようです。山田孝之自身も勇者ヨシヒコシリーズに強い思い入れがあるようで、他の出演者に自身から進んでオファーを出したり、演出に関して発案もしていたようです。実際に様々な大物俳優が友情出演している場面が多々あります。その影響もあってか、勇者ヨシヒコシリーズも深夜の低予算ドラマとしては異例の大ヒット作品となりました。
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ドラゴンクエストのパロディドラマであるためドラゴンクエストに登場するモンスターや呪文も数多く登場します。ドラゴンクエストシリーズのファンからも支持を得られたことが成功の要因の1つになったはずです。低予算ゆえの安っぽい演出が面白さを引き出しています。特に敵モンスターキャラクターはCGではなく手作り感満載であり、ドラゴンクエストシリーズファンも思わず笑ってしまうほどです。また、撮影状況や予算都合と予想されますが、ストーリー進行中にいきなりアニメーションとなってストーリーが進む場面も多数あります。勇者ヨシヒコシリーズは大ヒットしたため、第一作の「勇者ヨシヒコと魔王の城」の放送終了からわずか1年後に第二作目となる「勇者ヨシヒコと悪霊の鍵」の放送が開始されました。
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そこから4年間の時は過ぎましたが2016年の10月から第三作目となる「勇者ヨシヒコと導かれし七人」の放送が開始されました。三作目の「勇者ヨシヒコと導かれし七人」では勇者ヨシヒコシリーズとは思えないほどオープニングに力が入れられていて、ファンからは「オープニングだけで予算がなくなったのでは?」と心配する声もたくさんありました。このように勇者ヨシヒコシリーズは多くのファンから愛されるヒット作品です。勇者ヨシヒコシリーズの最新作は2016年の12月で放送が終わってしまいましたが、続編を期待するファンは多いはずです。続編が製作が決定しているかどうかは不明ですが、これまでの三作と同様の流れで四作目が放送されることを期待しましょう。