x japanのメインギタリストで自らもソロ活動で順調な売り上げを誇っていたhide。そんなhideが死んだのは1998年5月のことでした。当時はワイドショーが朝から報道を開始し、大騒ぎとなりました。
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公開された死因はなんと自殺であることもファンを驚かせました。hideの音楽活動が非常に順調であった矢先の出来事だったからです。確かに1997年にx japanは惜しまれながらも解散してしまいましたが、そのメンバーの中で最もソロ活動が順調で、ファンにいつも元気な姿を見せていたのがhideでした。
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この時、x japanのリーダーであるyoshikiは記者会見を受けて、次のような話をしています。
「信じられません。僕自身も非常に強いショックを受けています。ここにいるメンバー、全員がそうだと思います。ですが、hideの後を追うのはやめてください。そんなこと彼は望まないし、喜びません。それに僕自身は、彼の死は自殺だとは思っていません」。このときはファンの後追い自殺が多く、ビジュアル系のファンの女性は心からショックを受けている様子でした。横浜市のhideの実家にも多数のファンがかけつけ、泣きながら霊柩車を追いかける姿などが報道されていました。
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yoshiki自身がこのような「自殺ではない」発言をしたのは理由があります。もちろん、hideがこのように自殺をする人物ではないと信じていたこともありますが、yoshiki自身も父親を自殺で失っているのです。そのため、後追いだけは絶対に出してはいけない、リーダーとしてそれは止めなければならないという気持ちでいっぱいだったと自伝で語っています。これ以上誰も失いたくないというyoshikiの真摯な気持ちが届いたのでしょうか、確かにその後、後追い自殺は減少していきました。
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さらに自殺ではない、という理由は他にもあります。実はhideとyoshikiは2000年には新しいボーカルを迎えて、x japanを再始動することを話し合っていたそうです。これもyoshikiの自伝や、番組などで正式にコメントしています。実際、この話はhideの死についての記者会見で明らかにされたもので、ファンはその逸話にも驚かされました。
実際のところですが、hideの遺体は当時、恋人が発見したと言われています。hideはギターの持ち過ぎで以前より肩や首の強い痛みを訴えていました。そこでその治療のために首を持ち上げる整体が施され、それを自分自身で行うこともあったという話があるのです。
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hideの死因となった窒息は、ドアノブにかけられたタオルが首を締め上げていることが原因となりました。しかしツアーも控えていたhideはいつも新しいビジュアル表現を模索しており、好んで人をびっくりさせるような表現をしていたことも確かです。次回のツアーには首吊りの姿を、とイメージして失敗したのでは、と当時も噂になりました。
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こうして当時を状況を振り返ると、どうしてもhideが自殺する要素が見当たらないという意見が多くなります。ファンの間でも、彼の死は自殺、というよりはむしろ事故死と受け止めている人のほうが多いようです。真実を追求することはもはやできませんが、当時の状況からは考えられなかったということだけは言えるでしょう。
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その後2007年にx japanは再始動することになります。その際に、彼のパートを担当することになったのはルナシーのギタリスト、SUGIZOでした。hideのファンならよく知っていることですが、SUGIZOは彼の弟分でもあり、よく飲みに行く間柄で親友だったことが知られています。人選は確かなものといえるでしょう。