温泉で有名な群馬県草津町で、黒岩信忠町長(72)からセクハラ被害を受けたと告発していた新井祥子議員(50)が議会の品位を傷つける発言をしたとして、
町議会(定数12)は2日、除名を求める懲罰動議を賛成10、反対1で可決し、新井氏は失職したことがわかりました。
除名は地方自治法が定める最も重い懲罰で、町によると過去に例がないといいます。
処分に不服の場合の知事への申し立てについて、新井氏は「検討したい」と話しています。
新井氏は「私は約5年前に町長室で町長に強要され肉体関係を持ちました」と突然告白。
これに対し、黒岩信忠町長は真っ向から否定、名誉棄損で告訴状を提出したということです。
新井氏は11月29日(2019年)に会見し、
「町長は私を抱き寄せてキスし押し倒し、抵抗しましたが、町長が手を出すなんて思ったこともありませんでした」と訴えました。
今になって告発したのは、「今年(2019年)夏ごろ、町長が私を選挙で落とすためにA議員のところを訪れて、『新井を当選させたくないから立候補してくれないか』と頭を下げたと聞いて不信感が増したからです」と説明しています。
これに対し黒岩信忠町長は「虚偽の内容を掲載された」として、
新井氏と記事を執筆した著者(53)を名誉毀損容疑で長野原署に告訴。
2日開かれた町議会本会議で、新井氏ら2人が電子書籍の内容を引用しながら、
「町長として欠格がある」として町長の不信任決議案を提出したが、賛成2で否決。
逆に新井氏が「町長室で町長と肉体関係を持った」と発言した点などが、
「破廉恥で、議会の品位を傷つけた」とされて懲罰の対象となり、新井氏は議席を失ったということです。
5年前の出来事を何故今になって告発したのか、、、
詳細や具体性は明らかになっていませんが、
黒岩町長は「まるっきりの作り話です。突然テロに遭ったような感じです。想定もしていなかった」と憤慨しています。
報道陣に対して、新井氏は「他にも肉体関係を持たされた人がいると知った。誰かが言わないと、自分と同じ思いをする人がいる。公の場で発言し、町長を辞めてほしいと思い、議場に議論を持ち込んだ」と語り、
懲罰動議可決前の議場で町長は電子書籍の内容を否定し、「(事実なら)強制わいせつ罪で訴えなさい」と反論。
「男として、間違いを起こすことは1億3千万分の1もない」と、新井氏に激しい言葉を浴びせました。
新井氏は処分について異議申し立てをするかどうか検討しているとしています。
ネット上ではこんな意見が寄せられています。
草津町長のが信憑性強いね。
ADVERTISEMENT — 灰簾石? (@F34364718) November 30, 2019
草津町長の件、新井祥子さんは4年経ってからだと証拠はなくなるけど気持ちはずっと辛かったんだろう。議員もやめて彼女にはデメリットしかないのによく告白してくれたなと思う。支持したい。
ADVERTISEMENT — ぱっさり (@minakami021) December 2, 2019