“新型コロナは誰にでも影響を与えうる”
鼻にチューブをつけ、呼吸困難に苦しむ若い女性ーー。オーストラリア政府が制作した新型コロナ感染対策のキャンペーンCMです。
若い女性が呼吸困難に苦しむ姿を、あえて生々しく見せることで、若者世代にステイホームやワクチン接種を促す狙いがあるのだといいます。
■激しく肩を上下させる女性
このCMでは激しく肩を上下させ、ひっきりなしに呼吸する若い女性。呼吸困難での底知れぬ不安と闘っているその表情からは、新型コロナウイルスに感染し、
健康だった日常生活がわずか数日で一変することの恐ろしさが十分に伝わってきます。
しかし、このCMが公開されると、「怖すぎる」「削除してほしい」という批判が相次ぐ一方で、「若者も新型コロナで苦しむ可能性があることを、はっきりと示している」と、
CMの評価は賛否両論です。
既にCMはオーストラリア国内だけでなく、各国でも話題になり、YouTubeで16万回再生されており、SNSでも、様々な言語で動画がシェアされています
現在オーストラリアでは、ロックダウンも導入し、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大を抑制しようとしています。
しかし、オーストラリアでは、まだ若年層が広くワクチン予約をできる状態にないため、その点についても批判が集まっているといいます。