先日16日午後6時頃、福岡市博多区博多駅前2の路上で、女性が刺され女性は同市内の病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認されました。男は現場から逃走したといい、福岡県警博多署は捜査を始め、男の行方を追っています。
同署の発表などによると、襲われた女性は30歳代とみられ、あおむけに倒れていたそうです。捜査関係者などによると、女性は福岡県警に男女間のトラブルについて以前から相談していたといいます。男は30~50歳代くらいで黒い服を着ており、刃物を持ったままJR博多駅方面に逃げた可能性があるといい行方を追っています。
現場は同駅から北西約200メートルのビジネスホテルや飲食店が立ち並ぶ場所で事件発生時は帰宅時間帯にも重なり、一帯は騒然となりました。現場には規制線が張られ、ブルーシートで覆われた一角では捜査員が鑑識作業を続け、物々しい雰囲気に包まれています。
旅行で訪れた男性は通りかかった際、出血した女性が救急隊に心臓マッサージを受けながら搬送される様子を目撃したといい、「博多駅の近くの人通りがある場所で、こんな事件が起きるとは」と驚いていました。近くの駐車場で働く女性によると、「悪いことをしているから警察呼んで」という男性の大声が聞こえたそうです。あと「怖かったので現場は見られず、(事務所の)入り口の鍵を閉めた」と青ざめた表情で語っています。
佐々木成三氏(一般社団法人スクールポリス理事)は「被害者が県警にどのような相談を行ったのかは判然としませんが、私も刑事時代、多くの相談を受けてきた経験上、その相談内容からトラブルの相手の心理状況や感情を読み取ることは大変難しく、またすべての相談相手を常時警護することも警察官の配置人数からして物理的に困難な状況です。 また警察は恋愛感情のもつれなどの相談を受けた際には、県警本部人身安全対策課に報告し、危険が差し迫っている事案の見逃し防止対策をおこなっており、さらに被害者の保護に取り組む団体との連携を図っているところです。 警察がそのような対策を行っている中で、今回事件が発生しており、このような悲しい事件を防ぐために、今後さらに一歩踏み込んだ対策の必要性などの議論が必要だと思われます。 亡くなった被害者のご冥福をお祈りします。」と話しています。
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