複数の吉本芸人が振込詐欺グループの忘年会に参加し、“闇営業”を行っていたことを、6月6日配信のウェブサイト「フライデーDIGITAL」、翌7日発売の「フライデー」(講談社)が報じてました。いずれもカラテカ・入江慎也さんの仲介で、各スポーツ紙の報道によると、芸人たちは入江さんも含めて「グループの実態は把握していなかった」というが、事態を重く見た吉本サイドは、入江さんとの契約を同4日付で解消しました。
複数の芸人
記事によると、入江さんは2015年6月に摘発された詐欺グループの幹部と知り合いだったため、彼らが逮捕される約半年前に行われたグループの忘年会に参加したのだそうです。そこで入江さんは“サプライズゲスト”として、同じ吉本所属の雨上がり決死隊・宮迫博之さん、ロンドンブーツ1号2号・田村亮さん、レイザーラモンHGさん、ガリットチュウ・福島善成さんなどを呼び、自身は司会を担当したということです。
同誌は忘年会の動画も入手しており、誌面には映像を切り取った写真が複数枚掲載されていました。吉本サイドは、ほかの芸人たちにも「厳重注意処分」を科したというが、本来禁止されているはずの闇営業に参加していたということから、ネット上では「なぜ入江だけが契約解消に?」という疑問の声が上がっています。参加したことに関しては他の芸人も同じなんですけどね。
反社会的行動の責任
同誌には、「芸人たちには1人あたり100万円のギャラが支払われていた」という証言も出ていましたが、直撃取材を受けた宮迫さんは、入江さんの仲介だったことは認めつつ、『ギャラは受け取ってない』と回答しています。これが事実であれば、入江さんは数百万円を自分のポケットに入れたことになり、そしてその出どころが『詐欺グループの資金』となると、入江さんのやったことは『反社会的行動』と言えます。この経緯に基づき、入江さんに”契約解消”という重い罰が科されたのは当然のようです。
吉本関係者は、入江さんについて「契約解消」と説明していますが、“黒い人脈”の忘年会で闇営業を行ったことに加え、ほかの芸人の仲介役まで請け負っていたという点から、実質的に“解雇”に等しい処分を下したようです。
忘年会に参加した当時、入江さんは『友達5,000人芸人』とのキャッチフレーズで、その人脈を駆使したビジネス展開を行い、大々的にアピールしていたようです。自身が代表を務めるコンサルティング会社『イリエコネクション』を設立したのもこの時期で、入江さんは『ビジネスマン』と『吉本芸人』の二本柱で活動していました。しかし、人脈を広げる中で『気付かぬうちに反社会勢力ともつながってしまった』という言い訳は通用しないでしょう。
今後の動向
入江さんやコンビ・カラテカの今後については、現段階で公式発表は行われていません。芸人の肩書を失い、唯一の武器となるはずの“人脈”にも大きな傷がついてしまった入江さんの動向に、注目が集まっています。そして、闇営業に関わった他の複数の芸人においても今後の動きに注視したいものです。