よつばとといえば主人公であるよつばと父親の小岩井一家やその友人のジャンボ、さらには隣の綾瀬家や同級生たちが織りなす日常を垣間見られる漫画作品として非常に人気があります。
月刊誌に連載されているため単行本で読むファンも多いですが、実はよつばとは連載のペースが非常に遅く単行本の刊行ペースにも影響が及んでいるのです。休載が続く状況において新刊となる14巻の出版時期が分からないことで本当に出版されるのかということが不安視されているのです。
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◼︎これまで刊行されたよつばとの単行本
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よつばとは電撃大王という雑誌で2003年3月に連載が開始され、同年の8月には早くも単行本の第1巻が出版されています。この頃はまだ知る人ぞ知るという漫画作品でしたが、2004年に第2巻と第3巻が出版され続く2005年に第4巻が書店に並ぶと誰もが楽しめる娯楽作品として知られるようになってきました。第5巻と第6巻が発売された2006年には文化庁日本のメディア芸術100選に選ばれるだけでなく文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞するなどその人気を確固たるものにしています。
しかし2007年からは連載誌である電撃大王で休載することが多くなり、単行本も年に一度出版されるというペースが続くようになってしまったのです。2007年に第7巻が発売されてから2011年に第11巻が発売されるまでは年に一度の刊行ペースになり、第12巻は当然2012年に発売されるものだと予想されていましたが実際に発売されたのは2013年に入ってからでした。そして2014年は単行本の発売がなく前巻の発売から約1年8ヶ月が経過した2015年11月に現在の最新刊である第13巻が出版されたのです。
この経緯から分かるようによつばとの単行本が刊行されるペースは徐々に落ちてきていて、第13巻が出版されてから2年が経過した2017年12月になっても第14巻の発売が予定されていないのが現状です。point 592 | 1
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◼︎新刊となる第14巻の発売時期を予想するための要素
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ファンが待望している第14巻の発売は2018年中であることが予想されます。しかし具体的な時期を予想することは困難で、その理由は連載のペースが不確かであることや単行本加筆のために時間を割く必要があるということが挙げられます。
まず、連載誌である電撃大王2018年1月号が出版された現時点において単行本に収録されていない話は9話あります。しかし、前後編に分かれている話が5話あるため実質的には6話プラス前編になっており単行本化するには少なくとも最新話の後編が掲載されなければなりません。休載がなければ2017年12月末発売の電撃大王2018年2月号に掲載されるはずです。
また、よつばとは連載時の原稿をそのまま単行本にするのではなく加筆を行うことが常となっています。連載時の原稿は背景が省略されていたり不必要な台詞があるなど作者であるあずまきよひこ先生にとって不完全なものであるため、単行本に収録する前に加筆を行ってよりクオリティが高い作品に仕上げているのです。これまではその加筆のために連載を休んでいたため第14巻の出版時期を予想する際には加筆の時間を考慮する必要があるのです。これまでの単行本加筆では2ヶ月程度連載を休んでいたため、新刊が出版される際も同程度の期間が必要になるはずです。point 556 | 1
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◼︎まとめ
現時点での最新刊である第13巻までに収録されていない話と単行本加筆のための期間という要素を勘案すると、新刊である第14巻の発売時期は2018年の春頃だと予想されます。とはいえこの予想は過去の事例から推測したものであり確実性があるわけではないことに注意しなければなりません。
よつばとの刊行ペースは遅いですが、裏を返せばそれだけ時間を掛けて作り上げられているということでもあります。じっくりと作業を行いあずまきよひこ先生が満足できる作品にしてもらえればファンもそれだけ楽しめるのです。point 311 | 1