よく口にする言葉だけど、間違えた読みをしていた。ケータイで入力したけど、正しく変換されなかった。皆さんはそんな経験がありませんか?
簡単な漢字でも、多くの人が「うっかり誤読」してしまっている「雰囲気」という漢字。
しかし、この漢字が今後、別の読み方に変わっていく可能性があるとの指摘があるそうです。
「雰囲気」の正しい読み方は、「ふんいき」です。しかし、ネットでは一定数の人が「ふいんき」で検索しており、予測変換の上位に「ふいんき なぜか変換できない」などの言葉が出てくるのです。
こうした前後の音が入れ替わる変化のことを「日本語学の『音位転換』(おんいてんかん)」と言うそうです。しかし、日本には「音位転換」された読みの言葉がたくさん存在しており、例えば、秋葉原(あきばはら→あきはばら)、山茶花(さんざか→さざんか)、新し(あらたし→あたらし)などがあげられます。
このような現象は、発音のしずらさからなるもので、ある大学の教授によると、後世では前であげた「雰囲気」も「ふいんき」として使われていく可能性があると言及していました。
時代と共に変化していく言葉の「読み」。「雰囲気」を「ふいんき」と読む日もそう遠くないのではないのでしょうか?
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