「森 雪」で検索すると、宇宙戦艦ヤマトシリーズのヒロイン森雪と、モデルでタレントの森泉さんの妹でファッションプロデューサーの森雪さんがヒットします。今回は前者の方のご紹介です。名セリフなどを紹介しながら、このキャラクターの人物像を探りたいと思います。
森 雪のプロフィール
宇宙戦艦ヤマトシリーズのヒロイン。生活班長兼レーダー手で、クルーの健康管理&生活環境維持に気を配るほか、医務室においては医師の佐渡酒造を補佐する優秀な看護師であり、なおかつ日常は第一艦橋でコスモレーダーの監視手も兼ねているというオールラウンダー。
佐渡に「大美女」と評されるほどの美貌の持ち主だが性格は勝気で男勝り。
生年月日は2179年12月24日。
「森 雪」を演じた声優、俳優
(アニメ)
麻上洋子(現・一龍斎春水) – テレビアニメ第1作準拠のシリーズ関連作品
由愛典子 – 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』
桑島法子 – リメイクアニメシリーズ
(実写映画)
黒木メイサ – 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
森 雪の人物像
宇宙戦艦ヤマトにたった一人の女性乗組員。しかも日本人ながら金髪でスタイル抜群の美女。アナライザーからセクハラを受けながらも、一人で3つの職務をこなし、更に交代要員もいないという激務に晒されている。また、探査機といった機体の操縦も心得ており、ビーメラ星の探査でその技量が確認できる。
主人公古代進と相思相愛になり、『完結編』後に無事結婚。それからは古代雪となり、一人娘の美雪を無事に出産している。
余談として、容姿がイスカンダルのスターシャの妹であるサーシャに酷似しているという前置きがある。
サーシャはスターシャからの特命で放射能汚染によって絶滅の危機に瀕していた地球へ向かう途中の事故により死亡している。
そのため、第1作第1話で火星にサーシャの遺体を埋葬した古代や島から驚かれたり、同作第25話でイスカンダルに到着した際にスターシャからサーシャと間違えられたりしている。
スターシャは古代進の兄、古代守に思いを寄せ、後に結婚。
森 雪の名前の由来
松本零士に何度かファンレターを送っていた岡山の音大生、「森木深雪」から間の漢字2文字を取ったもの。
初期案では1字抜きの「森木雪」であったとも言われている。
因みに、作者松本零士はインキンタムシに悩まされ、それが改善した治療薬を漫画の中に登場させて紹介していた。それを見た森木が同じくインキンタムシに悩む彼氏に使わせたところやはり改善し、お礼状を送ったのがファンレターを送るきっかけであった。
森 雪の名セリフが泣ける!
森雪の名セリフ、第26話(最終話)より「古代君が死んじゃうっ!」。
ヤマトが太陽系まで帰ってきた時、死んだと思われていたガミラスの総統デスラーが最後の攻撃を仕掛けてきた。ヤマト艦内には放射能ガスが充満し、仲間たちが次々と倒れていく。雪は愛する古代進を守ろうと、放射能ガスを除去する為にまだテストもしていないコスモクリーナーDを動かし始めた。マシンの副作用で一度は死亡する。しかし沖田十三艦長の戦病死と前後して、まるで沖田艦長が命を授け、託していったかのように命を吹き返し古代と抱擁する。
第25話「運命を受け入れるだけでは、愛は実りませんわ」
宇宙戦艦ヤマトの物語の基本に流れている「運命に立ち向かう生き方」という考えがにじみ出た一言。
イスカンダルを出発する際、スターシャが、救助し治療した古代守を愛している事を見抜き、守への愛を諦めようとしたスターシャに向けて言った。
まとめ
容姿端麗、仕事も出来て誰もが憧れる女性像ですが、実は苦労人である事が安易に想像つきます。昭和の名シリーズでありますがいわゆる定番の「マドンナ」像というのは今も昔もあまり変わらないですね。女性一人だけの職場で、男たちのセクハラを受けながらも職務を必死に全うする姿、逆境に立っても凛と立ち向かう一本筋の通った強さ、その中で貫く愛、日本男児が憧れる女性像そのものだと思いました。