タレントの佐藤かよさんがある番組内で衝撃的なカミングアウトをして、大きな話題となりました。何の番組でどういった内容を語ったのかについて詳しく調べてまいりました。
「魔女たちの22時」にて衝撃のカミングアウト
2010年に放送された「魔女たちの22時」という番組の中で、佐藤かよさんが「私、実は男の子としてこの世に産まれていまして……」と衝撃のカミングアウトを行いました。これには「どう見ても女性にしか見えないんだけど…!?」「美しすぎるでしょ!!」と衝撃の声が続出。
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確かにこのカミングアウトがなければ、誰も男性とは疑わなかったでしょう。これまでにファッション雑誌などで普通に女性として仕事をしてきた彼女。なぜ驚きの告白をしたのでしょうか。別にこのまま伏せておいても、それで成立し続けられた可能性は極めて高かったと言えます。
男性として生まれ悩み続けてきた彼女
男性の体としてこの世に生を受けた佐藤かよさん。しかし気持ちはずっと女の子でした。そのことで人一倍悩んできた彼女。女性の友人が多く、その中のひとりに「女性用の服を貸してほしい」とお願いしました。かなり勇気がいる行動だったと予想できます。頼まれた女性は佐藤かよさんの幼馴染で、快く貸してくれたそうです。
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それがきっかけで女性として暮らすようになった彼女。驚くのはこれまでに性転換手術や整形手術などを一切受けていないということ。恐らく男性ホルモンの分泌量が元来少ないタイプだったのでしょう。そのせいか声も女性と変わらぬ高さです。モデルとして順調に活躍していたところ、彼女が所属する事務所に匿名で「佐藤かよは男である」というメールが届きます。「そんなバカなことがあるわけないだろ!」と思いつつも、社長は彼女を呼び寄せ確認します。
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そこで思い切って真実を打ち明けることに。器の大きい社長はたじろぐことなく、カミングアウトして仕事を続けていくように言います。そして彼女がその場所に選んだのが「魔女たちの22時」だったというわけです。事務所への匿名メールがなければ、ずっと伏せられていたことです。
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しかし彼女からすれば、隠しておくことの罪悪感を覚えていたはず。番組内で告白するときも、かなり重々しい口調だったのが印象的でした。しかし勇気あるカミングアウトに、視聴者やファンは激励という形で応えます。これには佐藤かよさんも涙がとまらないほど嬉しかったようです。
モデルとしての活動にも変化が!
カミングアウトしたことで彼女は心の負担が少なくなったと語っています。告白前よりも友人との距離感が近くなるなど、たくさんの良かったことがあったようなのです。活動にも変化が表れました。講談社から発売された『Re-born』という写真集の中でセミヌードにチャレンジしたのです。
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信頼できるスタッフのもとで撮影された写真は、かなりリラックスした彼女の姿が映し出されていました。そうした柔らかい表情というのは、カミングアウト前には出せなかったのかもしれません。人よりも力が入る生き方をせざるをえなかった彼女。自己開示できたことで、素の自分を恐れずに晒せるようになったのです。
まとめ
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彼女が男性で生まれようと生まれまいが、元々持っているその魅力やファンションセンスにはまるで変化がないわけです。カミングアウトで驚いた人はいたでしょうが、それによってファンをやめたり離れたりしたという人間はほとんどいなかったのではないでしょうか。むしろ「勇気のある行動を見てファンになった」と新たに彼女を応援する層が出てくる動きもあったようです。今後も私たちに彼女は佐藤かよらしさをたっぷりと届けてくれることでしょう。