◼︎ムツゴロウ動物王国とは?
ムツゴロウ動物王国といえば、アラサー以上ならテレビで見た方が多いでしょう。
1972年にムツゴロウさんこと、畑 正憲さんが北海道に開設し、毎年テレビで取り上げられてから有名となりました。
そもそも北海道に動物王国を作った理由として、ご自身の娘さんのある一言が原因といわれています。
結婚し、奥さんと共に娘さんを生命の大切さを知らせるために、できるだけ生物に親しむ育児をさせていました。
その結果、お子さんが魚を食べることはかわいそうだと拒否するようになったため、生命を大切にするのはそういったことではないと、北海道に移住を決意したそうです。
生の自然に触れさせ、生き物を好きになることは力強く生きているすべてを好きになることだと教えるためだったといいます。
表面的な生き物好きが生き物を食べることをかわいそうだというのは脆弱な考えだと、畑さんは考えていたようです。
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◼︎ムツゴロウ動物王国の公開まで
71年に移住して72年に、北海道厚岸郡浜中町へ開設、さらにその後、79年に標津郡中標津町へ牧場やログハウスの自宅のあるムツ牧場を開園しました。作家活動をしながら牧場の活動もやっていたといいます。
次第にムツゴロウさんのエッセイやテレビでの映像に感銘を受けた若い人が、共同生活に参加するようになり、人数は増えていきました。
テレビで取材を受けるだけで原則非公開だったムツゴロウ王国を、「都会の人々に動物にふれあってもらう」ために東京サマーランド内の敷地、約9万平方キロメートルの土地を借り受けて新たな「東京ムツゴロウ動物王国」としたのは2004年7月のことです。北海道はその当時すべて引き払ってしまったのではなく、一部のスタッフや動物が残っていたといいますpoint 407 | 1
しかし、「東京ムツゴロウ動物王国」は集客率が伸びないまま、2006年には運営母体が破産し、8億円もの負債が残されてしまいました。運営母体をムツゴロウさんのプロダクションに一時的に移して経営を続けていましたが、経営状況は改善せず、2007年11月に閉演してしまいます。
なお、この時「東京ムツゴロウ動物王国」内で飼育されていたのは、犬113匹、猫41匹、馬10頭でしたが、ほとんどの動物やスタッフは北海道の浜中町にある「ムツゴロウ動物王国」ヘ帰還しました。
2020年現在も、ムツゴロウ王国には、現在でも多くのスタッフが活躍し、犬猫あわせて多くの動物がにぎやかな生活を送っています。point 366 | 1
現在でも北海道のムツゴロウ王国は原則非公開とされているため、一般の入場はできません。
ただし、北海道では道路標識になるほど有名な場所にあり、敷地内に入ることはできませんが、柵の外から見ることは可能だそうです。ただし、柵の外からみても動物好き以外には興味を抱けない内容だそうで、観光に行くことはお勧めされていないといいます。point 226 | 1
◼︎動物王国の現在の姿は?
当時運営にムツゴロウさんは一切参加していませんでしたが、「東京ムツゴロウ動物王国」でできてしまった8億円もの負債のうち、ムツゴロウさんは3億円を個人で背負うことになり、講演や著書の執筆活動によって8年間かけて全て返済しました。
現在ムツゴロウさんは東京に住まいを構え、奥さんと娘さん、スタッフが住む北海道には年に2回程度帰るといわれています。
ペット禁止のマンションに住んでおり、東京では一切動物とのふれあいをしていません。
もともと70を過ぎてから自分のやりたい暮らしをすると決めていたらしく、テレビでの仕事も請けながら、講演活動や小説執筆をメインとして活動をしているそうです。
今まではエッセイがメインでしたが、映画化された小説もあったことですし、今まで暖めていた多くのアイディアを使って執筆しています。point 433 | 1