何年も前に検査を受け、自分がHIVに感染していることを知っていた男が、それでも真実を明かすことなく次々と女性たちと男女の仲になり、少なくとも2名に感染させました。この男にようやく実刑判決が下されたことをメディアが報じています。
男とかつて交際していた女性は、体調が気になり検査を受けてHIVに感染していることを知ったそうです。「あの男にうつされたに違いない…」。そう確信した女性は、男に惚れ込んでいた女性たちを心配し、数名に連絡して真相を暴露しました。続いて警察にも連絡し、感染した可能性が高い女性たちの名前など、重要な情報を提供したそうです。
これを受けただちに捜査を始めた当局は元交際相手らに話を聞き、「確かに関係をもった」「でも彼がHIV陽性という話は聞いたことがなかった」という証言を得て、そのうちひとりは2016年に男と交際し、その翌年に受けたHIV検査で感染に気づいたといいます。この男に、このほど懲役2年の実刑判決が下され刑期を終え釈放された後は、1年にわたって保護観察を受けると伝えています。
HIVの薬はずいぶん進歩しており、感染してもほぼ普通の生活が送れるのだというが、妊娠・出産を考える女性にとって、HIV陽性という事実は受け入れがたいはずです。