インターネットが市民にとって身近な存在になりました。今では本当に多くの人々がネットユーザーです。毎日ネット検索をして好きな漫画やアニメについて情報収集する人々もいらっしゃいます。雑誌やテレビで情報収集をするよりも、インターネットの方が情報はサクサク集められます。
また最近では出版社が情報を積極的に公開しています。ネット限定の漫画作品が無料で読めたり、読者向けの特典がネット限定でダウンロード出来るようになりました。
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◼︎インターネットを通して配布される最近の海賊版
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好きな漫画のタイトルをネット検索サイトで調べますと、時々検索結果に妙なページが表示されます。インターネット上に開設された日本語のページの大多数は安全なものです。しかし、最近では少数ではありますが、危険なファイルを配布するサイトが増えつつあります。
光あるところには影もあるものです。漫画のデータを無料で配布するサイトの多くが、実は海賊版を配布するアンダーグラウンドな存在です。特に人気漫画の画像データがzip形式で配布されていた場合、それは高確率で海賊版です。近年、こういったネットを通してzip形式で配布される海賊版が急増しており、出版社と漫画家が対応に追われています。
人気漫画のコミックスや今週発売された漫画雑誌のzipファイルはほぼ百パーセントの確率で海賊版であり、作者や出版社に無断で配布されているものです。著作権法というルールがあり、作者や出版社以外の人物が無断で、他人の著作物を配布する事は違法行為となっています。
最近では出版社が無償でコミックス一冊を期間限定で公開したり、今週発売した漫画雑誌の一部を無料で公開したりしますが、それはダウンロードできない独自の形式です。zipファイルで、作者や出版社以外のサイトで公開されているものは、第三者が違法に配布しているものであり、ダウンロードは非推奨です。
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◼︎海賊版をダウンロードする事で起きる弊害
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日本には違法ダウンロードについて刑事罰があります。近年法律に追加されました。ただ漫画の海賊版については対象外です。また漫画は違法に複製し、配布する事自体については罰が課せられますが、ダウンロード行為については特に罰はありません。そのため、多くのインターネットユーザーが実は好きな漫画家のコミックスのzipファイルをこっそりダウンロードしています。
若者は特に罪の意識が低く、またお金が勿体無いという理由から海賊版のサイトを日常的に使う傾向があると言われています。日本国内だけではなく、日本の人気漫画と週刊誌は国際的にも人気があり、海外系のフォーラムなどを通じて、海賊版が配布されています。
海賊版のzipファイルをダウンロードする事自体に刑事罰はありませんが、本来であれば漫画家や出版社に入るべき収入が、その行為によって消滅します。コミックスや雑誌の海賊版は限りなく黒に近いグレーな存在ですが、全てダウンロードで済ませてしまうと、自分の好きなクリエーターの作品が売れない事に繋がり、結果的に好きな作品が読めなくなります。
またzipファイルを友達にあげるために複製したり、ネットを通して不特定多数の人々に配布すれば、それは完全な著作権法の違反行為となります。最悪の場合、著作権者から訴訟を起こされ、多額の賠償金を支払わせられます。
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◼︎まとめ
zip形式で配布されているからといって、それが即海賊版というわけではありません。PCゲームの体験版や便利なフリーソフト等もzip形式でよく配布されています。しかし、それはいわゆる公式サイトが配布しているものです。
作者以外のよくわからないサイトで漫画データが詰まったzip形式のデータが配布されている場合は十中八九、海賊版となります。海賊版は作者に経済的な損害を与え、結果的に日本の文化の衰退を招くものです。