小渕優子さんは1973年生まれの日本の政治家です。衆議院議員で、現在は自由民主党組織運動本部長代理や党群馬県第五選挙区支部支部長を務めています。これまで経済産業大臣や内閣府特命担当大臣などを歴任しています。父親は元内閣総理大臣の小渕恵三さんで、若い頃から注目されていました。もともとテレビ局のTBSに就職していましたが、退社し、父の恵三さんの私設秘書を務めます。
写真:YouTube
26歳で当選した小渕優子さん
写真:朝日新聞デジタル
2000年父の恵三さんが緊急入院し、逝去した後、衆議院議員総選挙に群馬から自由民主党の公認で出馬すると、26歳で当選しました。小渕優子さんは2008年には男女共同参画や少子化対策の内閣府特命担当大臣として初入閣し、2010年には参議院議員通常選挙において、中曽根弘文さんの選挙対策本部長を務めたり、元首相である福田康夫の選挙対策事務長を務めたりします。自由民主党のこどもHAPPYプロジェクト特別委員会委員長にも就任し、2011年には幹事長代理に就任しました。2012年では財務副大臣に任命され、2013年には財務副大臣を退任すると、衆議院文部科学委員長に就任します。
政治資金規正法違反
写真:現代ビジネス
2014年には経済産業大臣、内閣府特命担当大臣に任命され、経産相ポストにおいて女性で初めて就任しました。しかし政治資金規正法違反に関して週刊誌に報じられ、辞任記者会見しています。この事件は政治資金規正法違反に関係するので、検察から任意で事情聴取を受けました。2015年には系列の政治団体の2009年~2013年分の政治資金収支報告書に関して、実際資金移動をしていない架空の寄付金を団体の間において計上したり、観劇会の収入などを少なく申告していて、政治資金規正法違反(虚偽記載)の容疑で会計責任者が2人在宅起訴されています。その後執行猶予付き有罪判決が言い渡されました。
写真:top-news20xx.blog.so-net.ne.jp
東京地検特捜部での政治資金規正法や公職選挙法違反の疑いから、同法違反容疑によって群馬県内にある関係先などの家宅捜索にも繋がりました。家宅捜索した時にパソコンデータを保存するためのハードディスクが、捜索する前に電動ドリルで破壊されていたり、隠蔽工作なども当時報道されています。
今後の活躍が期待されている政治家
写真:FX2ちゃんねる
小渕優子さんはその後2014年に衆議院議員総選挙において群馬5区から立候補し、地元からの圧倒的な支持によって6回目の当選を果たしています。2017年には党組織運動本部長代理を務めていて、経産相を辞任してから約3年ぶりの要職復帰しています。スキャンダルはありましたが、それを吹き飛ばすかのように地元から信頼されており、今後の活躍が期待されている政治家です。