街中でよく見かけるスズメ、小さくて可愛いですよね。飼っている人はさすがにいないと思いますが、あんなにたくさんいて、餌は何を食べているのか?餌がなくなって餓死したりしないのか?ちょっと気になりますよね。そんなスズメの餌についてご紹介します。
スズメの生態とは?
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スズメはスズメ目スズメ科スズメ属に分類される鳥の一種です。生息地は町や農村、村など人のいるところに住み着き、人のいなくなったところからは離れていきます。スズメの全長は約15cmで、体重は20g前後と小さく、成鳥は赤茶色から褐色で所々に黒い斑点や白い模様があります。頬から腹にかけては白で、目先から喉、くちばしは黒い色をしています。幼鳥の時はくちばしは淡黄色で見分けがつきます。くちばしは短くて太い円錐形で、小さな餌を食べる為に都合がよい構造となっています。スズメはその見た目とは違い、かなりの大食いです。雑食性なので食べられるものは何でも食べますが、特に穀物が大好きです。よく見かけると思いますが、地上では両足で飛び跳ねて移動し、野生のスズメの寿命は半年以下と言われていますが、よくわかっていません。
もしスズメのヒナを保護したら?
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巣から落ちてしまったヒナを保護したいけれど、保護の仕方や餌は何をあげたらいいのか知らない人も多いと思います。小鳥を飼ったことのある人は知っているかも知れませんが、ヒナは1~2時間間隔で餌を与えます。特に落ちてしまったヒナの場合はできるだけ早く餌を与える必要があります。最初の餌はなんでもいいので、お湯で柔らかくした離乳食を与え、様子を見てペットショップなどで小鳥用の餌、ミルワームなどを購入しすりつぶして与えましょう。もし保護したのが大人のスズメの場合なら、穀物類や虫を与えます。スズメは雑食なので、神経質にならなくても食パンのくずや果物や野菜の皮でもいいでしょう。後々野生に戻すことを考えて、外で捕食できるものを与えます。
野生に戻すときはどうする?
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保護したスズメが元気になったら野生に戻してあげましょう。情が移って飼いたくなるかもしれませんが、鳥はデリケートな生き物で長生きさせるには温度や湿度管理、バランスの良い食事、鳥かごの清掃など大変です。できれば元々いた環境に戻してあげましょう。
スズメは地面に落ちた餌をつついて食べます。ヒナはさし餌から地面に落ちている餌を食べる練習をさせます。パンくずや米粒などを床に撒いて食べる練習をさせます。外で放しているとガラス窓や壁にぶつかり気絶していることもあるので、暗いところに寝かせて気がついたらまた外に放してやります。するとそのまま野生に戻ります。
スズメの餌とこれから
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スズメは雑食性で大食い、何でも食べるのでたくさんの餌を獲得するために、その食料を生産する人間に近づいて、人間のいるところに住み着くようになりました。しかしスズメは気性が荒く警戒心が強い鳥です。以前は人間がスズメを捕食していたので、それが関係しているのでしょう。年々スズメの数は減少してきているので、もし怪我したスズメや巣から落ちたヒナがいたら保護して野生に戻し、人間との関係も良好にしていきたいものです。