鶏肉料理で使う部位の種類は豊富で、値段や質感も含めて違います。中には希少で高価な部位もあるわけですが、ほとんどが安いのはありがたいことです。鶏足や鶏冠のようにグロテスクに思える部位もありますが、どれもおいしいから食べられているのですから、積極的に使ってみたいところです。
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鶏肉のそれぞれの部位はどう使う?
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鶏肉料理で唐揚げやローストチキンを作る場合には、ムネ肉よりはモモ肉を選んだほうがよいのは、しっとりとした食感を楽しめるためです。モモ肉のほうが脂肪分が豊富ですから、唐揚げにしたときにはジューシーな肉汁と一緒に豊かなコクも味わえることになります。値段はムネ肉よりもモモ肉のほうが高いですから、節約したいときにはムネ肉を合わせ調味料で漬け込んでから調理して、しっとりとした食感を引き出しています。
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手羽先の部位は、もともとは捨てられることも多かったのですが、名古屋を中心にする地域で名物になってからは、鶏肉料理で人気になりました。値段はモモ肉よりも安いことも少なくありませんが、煮込めば表面がゼラチン状の質感に変化して、トロトロの食感を味わえます。モモ肉よりは脂肪分が多いため、最初には湯通しをしてから使うことも大切です。お粥を作るときには手羽先を一緒に入れると、参鶏湯のような鶏肉料理になります。骨付きになっているために、このようにして煮込むとコクのあるダシも取れます。
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鶏の皮はムネ肉と同じくらいに安くておいしい部位ですが、脂肪分が多いことを気にして、積極的に使う人は少ないようです。確かに高カロリーな部位ですが、手羽先の下ごしらえと同じように最初に湯通しすれば、さっぱりとした状態で使えます。余計な脂肪分を落としてからは、唐揚げや天ぷらにして食べてもおいしいです。油でカリカリに炒めてから、茹でておいたホウレンソウに添えて食べることもありますが、これもおいしいのでおすすめできます。
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レバーと砂肝も比較的に安い部位ですが、鮮度がよくて下処理も適切でなければ臭みが残ります。このような部位は鶏の専門店で探すようにすれば、良質な状態で選べるだけでなく、お値段も手頃になることがあります。レバーの部位は牛乳に付けてから臭みを抜いて、水分を十分に吸い取ってから衣を付けてフライにすると、苦手な人でも食べやすい鶏肉料理になるので試してみてください。
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ムネ肉よりもさらに脂肪分が少ないササミは、おいしくてダイエットにも役立つ部位ですが、値段はモモ肉よりも高くなりやすいのが難点です。それでも、少量であっても十分なタンパク質を摂取できるため、実際のコストパフォーマンスは優れています。