10月1日の消費税率10%への引き上げまであと1週間なりました。消費税増税前のまとめ買いを促すセールを行う小売店も多いですね。
消費税率が8%から10%へ引き上げられる前、安いうちに買うべきものと逆に今買ったら損するものがあるということです。
消費税が上がると家計の負担が増えることが予想されますが、景気対策や制度を上手に利用するコツをまとめてみました!
有名ファイナンシャルプランナーが語る消費増税に対する家計対策「今のうちすぐ買うもの」と「今買ったら損するもの」とは?
MBSニュースミントからシリーズでお伝えしている「知っておきたい消費増税」。5回目は生活経済ジャーナリスト・いちのせかつみさんに「増税前に買っておいたら得なもの、損なもの」を教えていただきました。
「買っておいた方がいいもの」と「焦って買わなくていいもの」は?
消費増税まであと1週間程度になりました。そこで、生活経済ジャーナリスト兼ファイナンシャルプランナーのいちのせかつみさんに「買っておくといいもの」を聞きました。
■いちのせかつみ
生活経済ジャーナリスト・市野瀬トータルコンサルタント代表者・株式会社 笑 代表取締役
増税前に「買っておくと得するもの」は何ですか?
「まず『白物家電』と言われる冷蔵庫とか洗濯機なんかも含めて、あまり流行がないものと、あとは値崩れしにくいものですね。それは今のうちに買っておきましょうと。次に『ブランド品』なんかも大きく変化がないですし、あまり値下げはしない商品なので、買いたかった『ブランド品』があれば今のうちに。そして『美容整形』と『人間ドック』です。医療ではない“保険適用外”というものに関しては消費税がかかります。また値段もかかるようなものなので、今の内がおすすめですと。」
薬はどうでしょうか?
「薬は『病院で処方』してもらうものは消費税がかからないんですけども、マツモトキヨシのような『薬局』で買うようなものはかかります。鎮痛剤と消化剤のように日常的に使う一般薬から長い目で使うのであれば、花粉症などのアレルギーの薬などですね、今のうちに買っておく方が得かもしれません。」
他にも買って良いものは何ですか?
「他にもよく言われているのは『回数券』とか『定期券』など、これから使うものを今のうち安いうちに買っておこうということですね。こういうことを上手く使えますと、2%の差っていうのも小さいかもしれませんけども、積み重ねていくことで大きくなる。」
焦らずに買わなくていいものは?
「軽減税率になるもの、例えば『生鮮食品』などは8%のまま据え置かれるので、今買う必要は全くない。あとシーズン商品は、その時が少し過ぎるとガクンと値下げしたりするので、それも今あえて買う必要はないだろうと。」
国は揺れる民心に対してどのような施策を出していますか?
「国としては前倒しで買われるとその後が不景気が来るということで、“後で買っても損はしないよ”というような形で『住宅ローン減税』や『ポイント還元』、『プレミアム商品券』などを出してこの後もどんどん商品を買ってください、物を買ってください、という形で景気をできるだけ落ちないような施策というのは取っているのは事実ですよね。」
駆け込みで購入したものは?大阪の皆さんは…
“増税”をどのようにとらえているのか、大阪・天神橋筋商店街で街の人にお話をうかがいました。
Q:駆け込みで買ったものはありますか?
【男性】
「iPad、10万円くらい。」
【女性】
「コートを買いました。(いつもは)冬の終わり、バーゲンの時とかに買いますが。今年は今買っとかないと。」
国の消費増税に対して別儀ではないという反応もありました。
【子ども連れの夫婦】
(旦那)「2%変わるだけなんで大丈夫でしょ。慣れるでしょ。」
(妻)「1000円だったら100円税金やで。もったいないやん。高ければ高いほどもったいない気がする。」
(旦那)「20円の差やで。」
【男性】
「正直あまり気にしていない。元々増税するとわかっていたので、今さら…」
一方、駆け込み需要でにぎわう場所もありました。
9月19日、阪急梅田駅の定期券売り場では、ひっきりなしに利用者が定期券の購入に訪れていました。
【定期券を購入した男性】
「いつもは1か月分で買っているが、今回は増税前なので6か月分買った。」
阪急電鉄は増税前の3日間が最も混雑するとみていて、ポスターを掲示するなどして早めの購入を呼び掛けています。
また大阪市内にある結婚式場「ラグナヴェールプレミア」では、『9月中に式を挙げたい』という相談が多かったといいます。
【ウェディングプランナー 上垣和香さん】
「12月とかにご検討だったお客様も『増税があるんだったら9月内にどうしてもしたいな』と言って早めた人もいます。(Q:今月の予約は埋まっている?)今月はそうですね、いっぱいです。」
まとめ
いかかですか。今すぐ買うべきものと買わなくてよいものがはっきり見えてきますね。
税負担が増えたとしても、大事なのは本当に必要か否かを考えて選別していくことでしょう。
節約を盾にした過剰購入は損につながりやすいことを意識したら、家計の負担は最小限にとどめられるでしょう!