誰もが愛する人と永遠に結ばれたい、そう思うはずです。しかし、とある日突然の別れを経験することもあるでしょう。そんな中、結婚式当日に、以前に不慮の事故で亡くなってしまった恋人の眠る墓地を訪れたある花嫁のエピソードが感動を呼んでいます。
ひとりでウェディングフォトを撮影する女性
2018年10月11日、アメリカのメディアが結婚式当日に、新郎不在でひとりでウェディングフォトを撮影する花嫁のエピソードを紹介しました。彼女には4年付き合っていた恋人がいました。2人は2年前に婚約し、9月29日に結婚式を挙げる予定でした。
不慮の事故で恋人を亡くした花嫁
しかし昨年の11月に恋人が不慮の事故で亡くなってしまい、結婚式は白紙に。消防隊員であった恋人は、飲酒運転をした同僚の車にひかれてしまったのです。恋人の訃報を信じることができなかった花嫁は、一時期その傷心から抜け出せなかったといいます。当時は「誰かに心臓を100回以上刺されたような気分だった」と語るほどだったそうです。
結婚式の予定日が近づくと…?
それから時間が経ち、元々行われるはずだった結婚式当日の日にちが近づくと、花嫁は大きな決心をします。それは花嫁の友人、知人を呼び、結婚式当日にウェディングフォトを撮るというものでした。恋人と選んだドレスを着た花嫁は、まず最初に恋人が生前使用していた形見と写真を撮りました。招待された友人、知人はその場で涙を流しながらも再び彼女を祝福、感動的な瞬間をともにしました。花嫁いわく「9月29日は私の人生の中で一生悲しい日になると思った。でも家族と友達のおかげで、今日は特別で意味のある日になった」と感謝の言葉を綴っています。
ウェディングフォトを撮り終えた花嫁は、恋人の眠る墓地を訪れました。ウェディングドレスを着た花嫁は、恋人のお墓の前で泣き崩れました。花嫁いわく「ウェディングフォトを撮るのは本当に辛かったけど、その辛さを克服するための治癒につながったと思う。彼が私の心の中で生き続けているみたいだ」と語りました。
撮影の瞬間をともにしたカメラマンは、花嫁にひとつのプレゼントをしました。それは花嫁がひとりで立つ隣でじっと見つめる亡き恋人の姿を合成した1枚の写真です。これには花嫁が相当感動したようで「物理的には一緒にいなくても、恋人がいつも隣にいてくれているようですごく嬉しかった」とカメラマンに感謝の気持ちを述べています。