「わけあってこちら側で止まっています」と記されたマークが、Twitterで話題になっています。これはエスカレーターで、身に着けた人が「けがや病気が理由で左右いずれかに寄って立ち止まっている」と意思表示するためのものであるといい、マタニティマークやヘルプマークとあわせて、さまざまな事情を抱える人に配慮できるよう覚えておきたいところです。
日本では【エスカレーターに乗る時は左右どちらかに寄り、歩く人のために片側を空ける】という謎のルールが定着しつつありますが、エスカレーターは本来歩いたり走ったりせず、乗ったら立ち止まったまま進むもの。しかし、急いで進みたい人のために、左側か右側のどちらかを空ける習慣が根付いている地域も多いものです。point 210 | 1
以前話題になった、「もっとこういうのが広まればいいのに」と書かれたTwitterの投稿。投稿者は駅でこのキーホルダーを付けている人に遭遇したといいますが、これはエスカレーターの『片側空け』をなくすことを目的とした啓発グッズであったことがわかりました。
先程、駅のエスカレーターに乗っている人がこのようなマークを付けていたので「ほう」となり、帰宅して即調べた。身体の麻痺などの事情でどうしても左右特定の位置にしか立てない人のためとの事だそうで。ヘルプマークもだいぶ普及しつつあると思うので、他にもこういうのもあるという事が広まればと。 pic.twitter.com/i9iDkXfb2u
ADVERTISEMENT — 🍜あきつ🍜 (@trms_umee) June 14, 2019
話題のきっかけとなったツイートは、執筆時点で12万リツイートされており、広く拡散されています。ネット上では、「初めて知った」「こんなマークが必要となる世の中にモヤモヤする」「そもそもエスカレーターで歩いてはダメという前提を広めよう」など、さまざまな反響を呼んでいるとのことです。
このマークを考案したのは公益社団法人・東京都理学療法士協会です。この活動は障害者を支援する活動のなかで派生し、2016年秋ごろから始動されているといいます。ちなみにこのキーホルダーは2018年4月から作成されており、これまで2000個以上無料配布されているとのことです。また、東京都理学療法士協会ウェブサイトでは、このキーホルダーを申し込むことができます。『空ける側』とされてるほうに立ちたい人や、「両側に止まって乗るのが本来のマナーと広めたい」という人、「大切な人と並んで乗りたい」という人をはじめ、多くの人が身に付けることで正しいマナーの浸透を目指しているとのことです。point 348 | 1
けがや病気を抱えていると、習慣通りどちらかに寄って立つのは難しいケースもあるでしょう。また、そういった事情がなくとも、エスカレーターの正しいマナーを世間に浸透させたい人もいるはずです。そんな人も、このマークを身に着けていれば、周囲に理解を求められるのではないでしょうか。本来のマナーが定着し、「エスカレーターで歩く人ゼロ」をが実現するといいですよね。point 246 | 1
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