2019年10月、タイの北東部にあるカオヤイ公園内で野生のゾウ6頭が滝に落ちて水死しました。
さらに、その3日後には新たに5頭の遺〇が同じ滝で発見されました。
この滝ではなぜ次々とゾウが水死してしまったのでしょうか?
なぜ落ちてしまったのか?
その日の午前3時、タイ北東部のカオヤイ公園内で、「ゾウが助けを求めて泣き叫んでいる」との通報が寄せられました。
付近の岩では滝の上の岩場に戻ろうとするとする1頭が発見されたのち、合計2頭が発見され救助されました。
しかし、数時間後滝の底でゾウ6頭の死〇が発見されました。
その滝は「地獄の淵」と呼ばれていました。
岩場にいたゾウ2頭は憔悴しきっていたため、公園職員によって栄養剤を混ぜた餌が与えられました。
現場では、前夜に激しい雨が降っていたと言い、ゾウが滑って転落してしまったのではないかと予想されています。
仲間を助けようとした?
3日後には無人機から撮影したビデオによって新たに6体のゾウの死〇が発見されました。
これで発見された死〇は合計11体となりました。
当局らは発見した死〇について、
「高さ150メートルの滝に落ちた子供のゾウを助けようとして、仲間のゾウも次々に落ちたのではないか」
との見解を示しています。
過去にもゾウが仲間を助けようとした例が
現地の茶畑で働く住民によると、
「2頭目のゾウは、最初に感電したゾウを電柱から引き離そうとして感電した。」
と話していました。
地元の当局者によると、
「現地ではここ数日、雨が続いていました。電力当局の初期調査によると、雨の影響で電柱に通電したのではないかと見られています。」
とコメントしました。
群れにいたほかのゾウたちは通電した電柱と垂れ下がった電線を避けて現場を通過したそうです。
象には仲間意識があるのでは
中国では、人口池に落ちてしまった仲間のゾウを助けようと複数のゾウが鼻を伸ばしたりしていた様子が撮影されました。
また、助けようとした人間を警戒して仲間のゾウたちが人間をとり囲みました。
しかしゾウは2日間池から出ることができなかったため、周りにいたゾウを爆竹で追い払い、壁を破壊して救助しました。
まとめ
今回事故が起きたタイではゾウの生息数も減少しており、わずか数千頭しかいないと言われています。
ゾウが死んでしまう事故はとても悲しいですが、必死に助けようとする様子はなんだか勇気づけられますね。
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