現在は❝とちおとめ❝でおなじみの栃木県ですが、実はそんなとちおとめはなんと大麻と関係してるってご存知でしたか?栃木県を車で走っていると実は、なんと「生産地直送! 大麻有ります」という驚く看板まで見つけることができます。日本では違法なはずですが、いったいどういうことなのでしょうか?
大麻の由来って?
そもそも”大麻”という言葉の由来はご存知ですか?もともとは大麻という言葉は神社などで使われていた専門用語で、神社などで使用されている”御札”を大麻と呼ぶことが、現在の大麻ということばの由来になっているようです。つまりもともとは大麻という言葉はもともと神と結びついた神聖なものなのです。
さらにそれ以降の使用された大麻という言葉は本来、衣服や漁網などに使われる「麻」を指す言葉です。明治時代以降、植物から繊維をとるようになった日本が、これらをすべて総称して「麻」とよぶようになったのです。つまりこれはカテゴリーにすぎず、「肉」などと同じ扱いです。
そんな麻という大きなカテゴリーの中で、日本の在来種を「大麻」と呼び、日本では縄文時代から生活に根付いてきました。先程紹介したように、そもそも「大麻」とは神事との関わりも深く、日本人の生活や文化に欠かせない存在でしたが、海外のマリファナが輸入されたことにより、日本のイメージも大きく変わりました。
呼び名はたくさんあった?
大麻の由来は、わかりましたが、実はこのほかにも、大麻の呼ばれ方はいろいろあったようで、当時は畑にある状態の大麻は「アサ」と呼ばれ、そして、繊維の状態になったものが「ソ」または「オ」と呼ばれていたそうです。地方によって差もあったのかもしれませんね。
大麻は年貢だった?
日本は現在”税金”というように、お金を国におさめていますが、それ以前は日本はお米を国におさめていました。ここまでは歴史の教科書などで見聞きした事がある人がほとんどだと思いますが、それよりも前は布を収めていたということをご存知の方は少ないかと思います。
その布こそが「大麻」で、1人あたり約7メートルから8メートルの布を収めていたと言われており、大麻というものは昔の日本人たちにとってなければ生活ができない、現在のお金のような存在だったと思うと、いかに生活に身近だったかがわかります。
大麻博物館?!
そんな中、栃木県で発見されたのは、なんと「大麻博物館」という名前から迫力のすごい博物館です。日本では違法とされているだけに、名前に大麻とはいっているのは驚きですよね!笑 また、この博物館では大麻についてのセミナーも行われているようで、とても真面目な博物館なようです。
大麻は合法?
ここで気になってくるのは、大麻って違法じゃないの?という点。真面目に博物館を経営しているとはいえ、違法であったら許されませんが、実は大麻と一口に言ってもすべてが違法というわけではなく、「成熟した茎と種子及びその製品」などは除外なのだとか。
「大麻あります!!」驚きの看板
そして、栃木県で見つけられるという驚きの看板が、「生産地直送! 大麻有ります」という二度見してしまいそうなもの。実はこの看板も先程の大麻博物館のもの。6畳ほどの室内には、組みひもやブレスレット、記念シールなどを販売しています。
この博物館にあるのは、館長の高安さんが全国を飛び回って集めた、加工前の大麻の繊維や、麻糸や麻布など約200点。館長さんは、栃木県大田原市内で写真館を営みながら、個人で大麻を研究してきて、2001年に、大麻の正しい知識を普及するために大麻博物館を開館したといいます。
博物館ホームページ http://taimahak.jp/
大麻ととちおとめの関係は?
栃木県といえば、現在はいちごの産地として知られており、とちおとめをはじめとした多くの有名ないちごを生産しています。しかし、実はそんないちごも大麻と関係があるというのです。というのも、もともと栃木県では大麻の生産が多くされていましたが、戦後GHQの取締により大麻の生産が規制され、そのかわりにいちごの生産を進められたことが、いちご生産のきっかけなのです。
合法な大麻博物館、一度足を運んでみたいですね!