2020年9月16日、臨時国会で菅義偉自民党総裁が第99代首相に指名されました。正式に〝菅内閣〟が発足し、新内閣の大臣が意欲を示すなか、早くも大きな心配を浴びている人物が…。その人物とは、「デジタル担当大臣」として入閣した平井卓也大臣です。
平井大臣は衆議院香川1区選出の当選7回で、62歳。上智大を卒業後、1980年に電通に入社。1987年、29歳の若さで西日本放送の代表取締役社長に就任しました。
2000年に初当選すると、2007年の第1次安倍改造内閣で国土交通副大臣に就任。その後、自民党のIT戦略委員長やネットメディア局長、広報本部長などを歴任。
2年前の第4次安倍改造内閣でもIT担当大臣に就任しており、今回は二度目の入閣となっています。
そんな平井大臣、これまでの経歴とのイメージに反し、過去に何度もお粗末過ぎるヘマをしているのです….。
自民党ネットメディア局長だった2013年の参院選では、公職選挙法改正に伴う「ネット選挙」解禁を意識し、「自民党にもっと親しみを持ってほしい」という狙いで当時、首相だった安倍晋三氏をモチーフとしたキャラクターを高くジャンプさせるゲームアプリ「あべぴょん」を公開!
そのアプリは、キャラクターをジャンプさせ、到達した高さによって「新人議員」「青年局長」「大臣」などの称号で結果が示され、“出世”を競う内容。
また2013年の参院選の際、当時、自民党ネットメディア局長を務めていた平井大臣は、自演工作コメントがバレたことがあるのです。
ニコニコ生放送で行われた党首討論に《あべぴょん、がんばれ》とコメントし、社民党・福島瑞穂党首の発言の際には《黙れ、ばばあ!》と中傷コメントを投稿していたのです。
さらに当時、日本維新の会共同代表だった橋下徹氏の欠席が伝えられると、《橋下、逃亡か?》とコメント。
平井大臣は匿名設定ではないID表示モードでコメントした上、「今、ID○○で参加しています」という自動のツイッター連携を切り忘れていたため、自演工作コメントがバレてしまったという、なんともお粗末な…。
今年の非常事態宣言下の5月に行われていた検察庁法改正案の審議中にも「ワニ動画」を閲覧していたことで注目を浴びていました。
5月13日朝9時から始まった同審議。平井大臣は開始から10分もたたないうちに、資料閲覧用に持ち込んだタブレット端末でYouTubeを鑑賞し始めました。
しかも見ていたのは、審議と全く関係のない「ワニ動画」。巨大なワニの映像を眺める平井大臣の写真とともに、毎日新聞に掲載されていました。
この際には、ネット上で平井氏が眺めていたとされる「ワニ動画」が特定。石のようなものをくわえたワニが、ただのしのしと歩くだけの内容で、審議とは全く無関係のもの。
後に本人は「たまたま(動物の動画が)出ちゃった」と釈明していますが、動画視聴は5分間にも及んだとされています。
ネット上では、こうしたお粗末過ぎる過去があるデジタル担当大臣就任に、批判や皮肉が噴出。
以下のような声が寄せられています!
《とんだブラックジョークだ》
《国会中に関係ないワニ動画を閲覧していた平井卓也議員がデジタル大臣!》
《こんなのがデジタル相とか日本の恥》
《ニコ動で「黙れ、ばばあ」コメやワニ動画をタブレットで見ていたスキルが評価されたんですね》
《いったい日本はいつになったら台湾のオードリータンみたいに実力で内閣組んでくれるんだ》
《匿名で「黙れ、ばばあ!」って書き込んだ人がデジタル相。そんな人にヘイト対策、誹謗中傷対策なんてできるのかな》