日本へ旅行に来た外国人が驚くことの1つが「治安の良さ」とも言われています。
食堂に財布を置き忘れたり、人混みで落としても、取られることなくそのまま置いてあるor届けられていることが外国人には信じられないよう。
海外で財布を落としたら殆どの場合返ってきませんが、日本ではおよそ6割もの確率で返ってくるそうです。
今回ご紹介するのは、その確率を飛躍的に向上させるとっておきの方法です。
調査内容
この調査は数年前にスコットランド、エジンバラにある大学で行われました。
中身が少しずつ違うお財布を以下の通りまず6種類ずつ、各40個用意しました。
- お金だけ
- お金と笑っている赤ちゃんの写真
- お金と幸せそうな家族写真
- お金と慈善団体へ寄付した証明書
- お金と仲むつまじい老夫婦の写真
- お金と可愛い子犬の写真
そしてこれらのお財布合計240個のお財布を落とし物として街中に落としてきました。
そしてそれぞれのお財布がいくつ戻ってきたかを調べました。つまり写真が戻ってくる=拾った人の良心にどれが一番訴えかけることができたかを調べたわけです。
驚くべき調査結果
その結果、まず一番戻ってこなかったのは「お金だけ」のお財布でした。
40個落として6個しか返ってきませんでした。つまり戻り率は15%ということです。15%も帰ってきたなら悪い数字ではないような気もするのですが気のせいでしょうか…
次に返ってこなかったのが、慈善団体へ寄付した証明書が入っていたものです。
8個返ってきたので、割合は20%です。現金だけのお財布と比べて2個しか違わないので、慈善団体の証明書が入っていたからと言って良心に訴えかけることはないということですね。
そしてその次に戻ってこなかったのが「老夫婦の写真」です。戻りは11個、28%です。
これも意外と良心に訴えかけるものではないようです。
少しここから戻り率がよくなります。次は「子犬の写真」と「家族写真」が僅差でした。
子犬が53%、家族写真が48%でした。それぞれ子犬が21個、家族が19個戻ってきています。でも、老夫婦の写真はイマイチなのに、家族写真は戻ってくる確率が高いというのは複雑ですね。
でも、半分の確立で落としたお財布が戻ってくるわけですから大したものです。
赤ちゃんの写真入りの財布
最後に気になるのが「赤ちゃんの写真を入れたお財布」です。
なんと戻ってきたお財布の数は35個。
戻ってきた確率はダントツトップの88%でした!
つまり戻ってこなかったのはたったの5個です。
ものすごい確率です。ほぼ全部返ってくると言っても過言ではない数字でした。
風水的にはタブー
こんな戻り率が高い「赤ちゃんの写真をお財布に入れる」というワザ。
実は風水ではペットの写真や家族の写真をお財布に入れるのはタブーらしいです。「家庭内で病気やトラブルを招く」と信じられています。
なので、どっちを取るかというところです…
落としたときの戻り率を考えるのか。風水を信じて赤ちゃんの写真を入れないのか。
個人的には風水や占いのような不確かなものよりも、現実の人間が起こす行動を信じて子どもができたら子どもの写真をお財布に入れてみても良いのかな?と思いました。
今回の実験が日本でも同じ効果があるかどうかは疑問ですが、少なくとも同じ英語圏、同じキリスト教の人が多いニュージーランドなどの国では効果が期待できそうです。
「念のため」という意味で赤ちゃんの写真をお財布に入れてみるのはどうでしょうか?
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