従業員に暴行!?つまようじボーガン暴行事件
大阪府泉大津市の焼き肉店経営、向井正男容疑者(42)ら3人が障害の疑いで逮捕された事件。
元従業員に対し、弓矢のような玩具「つまようじボウガン」でつまようじ数十本を顔全体に突き刺したり、鼻の中にティッシュを詰めて火をつけたりする行為を繰り返したとされています。
向井容疑者は被害男性と「金銭トラブルがあった」と供述し、容疑を認めているといいます。
ほかに逮捕されたのは、同店店長の御園生(みそのお)裕貴容疑者(25)と、向井容疑者の妻で別の飲食店の従業員、岬容疑者(26)です。
容疑者らは、昨年7月に「焼肉ぎゅうぎゅう」で、当時従業員だった男性の顔を角材で十数回殴打、さらに同年10月には男性の両手首を針金で縛った上、針金の先端部に付けたティッシュや、鼻の中に入れたティッシュにライターで火をつけ、やけどを負わせたようです。
さらに、向井容疑者らの携帯電話を解析した結果、男性の顔中につまようじが突き刺さった画像が見つかりました。
調べると、つまようじボウガン(全長10センチ、幅12センチ)を使って暴行を加えたことが発覚しました。
府警が現物を押収して鑑定したところ、時速100キロ前後でつまようじが発射されていたことも分かったそうです。
向井容疑者らは「(つまようじボウガンは)ネットで購入した」とこちらも容疑を認めています。
被害男性の様子
被害男性に様子を、他の従業員がこのように証言しています。
「(被害者は)歩くことすらできない状況だった。やけどがひどすぎて、ウミが出て紙オムツを与えられていた」
「(被害者に)つまようじが気づいたら刺さっていた。『え、なんか刺さってるで』と。(つまようじを)抜いたら 血が出てきた。顔中に数十本刺さってたと言ってるけど 数百本に見えた。それが顔中に全部刺さっていて、その写真が夜中にラインで送られてきた」
さらに被害男性によると、他にも、熱湯をかけられたり、上あごの複数の歯をペンチで抜かれたことも申告しているといいます。
つまようじボーガン暴行事件の犯行動機は?
それではなぜ、加害者らはこのような犯行におよんだのでしょうか?
向井正男容疑者は、「被害者がお金を使い込んだり、勤務態度が悪かったので」と犯行動機について供述しています。
しかし、他の従業員や知り合いの証言によると、被害者は真面目な性格でお金を盗むなどはあり得ないと語っています。
供述が食い違っていることから、どちらかが嘘をついていると思われ、警察ではさらに調べを進めています。
つまようじボーガンとは?
つまようじボーガンは玩具であり、中国などで流行っています。
ハンドスピーナーの次に流行るといわれていた玩具ですが、危険性が高いことからあまり取り扱う店舗がありませんでした。
そして多くの人が予測していた通り、悪用する事件が発生してしまったのです。
警察の調べでも分かっているように、つまようじが時速100キロもの速さで発射されます。
肌に刺さるだけでも危険ですが、目に刺されば失明してしまうでしょう。
非常に危険性の高い玩具であることから、廃止の声も上がっているといいます。
しかし、一方では、手作りボーガンを作るマニアもおり、またその作り方なども公開されているといいます。
まとめ
今回は、幸いにも死人は出ませんでした。
しかし、これが世に出回りエスカレートすれば、死人がでることも考えられるのです。
すでに傷害事件が発生してしまった玩具。
流行る前に廃止が進む事を願うばかりです。