「助けて」を伝えるハンドサインが、世界に広まり始めています。
今回紹介するやむを得ない事情で人に助けを求める際に使えるハンドサインです。片手で行えるもので、声を出さず、加害者に気づかれにくい方法です。
このサインは「#SignalForHelp(助けてを伝える合図)」という名前で、アメリカの「女性基金ネットワーク」や「カナダ女性財団」が推奨しているものです。
新型コロナにより、家庭内暴力のリスクが更に高まる中、被害者がビデオ通話などを通じて、第三者に助けを求める方法として考案されました。
サインの方法は?
サインのやり方はシンプル。
- 片手の手のひらを、人に向ける
- 親指を手のひらに押し込む
- 残りの4本を親指の上に折りたたむ
こちらはカナダ女性財団が公開した動画です。
この動画では、女性がビデオ通話で、口頭で「バナナブレッドのレシピを教えて」と雑談しているふりをしながら、通話相手にハンドサインで合図しています。
女性の背景には同居人とみられる人物が映っており、家庭内暴力の被害者が、加害者もいる密室から助けを求める例です。
続いてこちらのツイートの動画では、窓越しで通行人に合図をする例や自宅に来た人を玄関先で対応する加害者の後ろから合図をする例などを紹介しています。
Everyone should know the international sign for Help me. Let’s make this famous #HelpMe pic.twitter.com/RF5aOq8jCY
ADVERTISEMENT — Harjinder Singh Kukreja (@SinghLions) March 10, 2021
これらの動画には「このハンドサインは世界のみんなが知っているといいね」「どうしても助けを呼ばなければならない時に使えるね」「このハンドサインは子供に絶対に覚えさせておこう」など様々なコメントが寄せられています。
このハンドサインは自分が助けを求めるときもそうですが、それを合図に他人を助けられる可能性があります。
いつどこで何が起こるか分からないですからこのハンドサインを覚えておいた方がよいでしょう。
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