28日、米国から大麻を密輸したとして大麻取締法違反などの罪に問われた元五輪代表のプロスノーボーダー国母和宏被告(31)に 東京地裁は、懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡しました。
功績がありながら 犯行に及んだのは残念…
判決理由で村田千香子裁判官は「10年以上にわたり常用し、大麻との関わりの深さは顕著で、再犯に及ぶ恐れも否定できない」と指摘。その上で、国母被告が今後は違法なことはしないと述べたことなどから刑の執行を猶予したとのことです。
村田裁判官は 判決言い渡し後、「スノーボードで素晴らしい功績がありながら 犯行に及んだのは残念だ。今後は自ら律してほしい」と説諭しました。国母被告は終始じっと動かず話を聞いていたとのことでしたが…
再び手を出してしまう危険性は高い?
「思春期前など脳がまだ発達途中にある時期に依存症になると、そこからの離脱・回復は難しくなる。大麻(マリファナ)の依存性は、ニコチン、アルコール、コカイン、覚醒剤などの薬物依存の中でも比較的低いが、裁判記録(被告人質問)によると この人は 14歳頃から大麻を使用していたようだ。
海外での試合も多いプロスポーツ選手であり、周辺の仲間にも薬物依存の人が少なくないという生活環境から大麻などを手軽に入手でき、再び手を出してしまう危険性は高いだろう。大麻を非犯罪化(刑事罰にしない)している国もあるが、それは大麻より害の悪質な違法薬物が蔓延し、大麻の使用がかなり一般的になっているから「仕方なく」そうしているに過ぎない。point 228 | 1
依存症の犯罪者や患者に対する社会的な扱いや視線については考えなければならないし、依存につけこむ薬物や商品は供給側をより強く批判すべきだが、それと大麻の合法化・非犯罪化の問題とは別ではないだろうか。」 と、ライター、編集者の 石田雅彦さんはコメントしています。その他にも…
「 実刑じゃないことに驚き。絶対またやる。
スノボのイメージ回復のためにも実刑の方がよかったと思う 」
「14歳からの習慣ですから薬物を断ち切ることはかなり厳しいでしょう。きっと執行猶予が明けたら、早速、海外に出て行くと思いますし、もしかすると執行猶予前に何かしでかす可能性だってあるでしょう。しかし彼がスノボに与えた負のイメージは多大なモノでしたね…」
等など、国母被告が 再度 大麻に手を出してしまう危険性を危惧する声が多く上がっているようでした…