入管法改正案の採決が行われた8日の参議院・法務委員会で委員長に飛びかかろうとして議員らにケガをさせたとして、れいわ新選組の山本太郎代表に対して懲罰動議が提出されることがわかりました。 山本代表は、入管法改正案の採決を阻止しようとするなどして、数回、杉法務委員長に飛びかかろうとしました。 複数の関係者によりますと、その際、自民党の若林洋平参院議員、永井学参院議員の国会議員2名が打撲のケガをしたということです。 このほか、衛視1名もケガをした可能性があるということです。 委員会終了後、山本代表はケガをさせてしまった議員に対し、「わざとじゃなかった」としたうえで謝罪しましたが、与野党は9日にも山本代表に対する懲罰動議を提出するということです。
大濱崎卓真(選挙コンサルタント・政治アナリスト)は『動画を見る限り委員長席の背後で上からダイブする形となっており、議員のみならず職員である衛視にも怪我の恐れがあるなど、極めて危険な行為であることは間違いありません。れいわ新選組所属国会議員では、本会議における不規則発言を行った櫛渕万里衆院議員に対する「10日間の登院停止」の懲罰処分が決まったばかりで、またも院内の秩序を乱した懲罰という形になることも視野に入ってきました。 ところで、院内の秩序を乱す行為を対象に懲罰にかける行為に対して、「法案の内容だって乱暴だ」「野次や居眠りだってあるじゃないか」などと言った指摘もありますが、衆参両院いずれも過去の先例などに則って粛々と懲罰事犯の対応が行われています。過去には「予算委員長に目掛けて氷水を浴びせた行為」で公開議場への陳謝となった例や、「委員会において委員長を羽交い締めにして委員長席から引きずり下ろした行為」で登院停止30日となった例があります。』point 481 | 1
志葉玲(フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和))は『山本太郎議員が、複数の議員や衛視にケガをさせた(或いはその疑い)ことは自体は、強く批難されるべきです。いかなる理由があれ、暴力はいけません。 ただし、この報道やこれに関するコメントは非常に一方的です。入管法改正(改悪)案の採決は、 ・法案の根拠(立法事実)となった柳瀬房子難民審査参与員の発言の信憑性に重大な疑いが次々に出てきたこと ・同じく法案の前提とされた「入管収容施設の医療環境の改善」について、法務大臣及び入管側が、大阪入管の医師が診療中に酒に酔い、1月下旬以降、出勤していないのに「常勤医師がいる」と国会に虚偽報告したこと 等の問題が解決しないまま、参院法務委員長である杉久武議員(公明党)の職権で決定されました。立法事実なき法律は違憲であり、その採決強行は議会制民主主義の正当性を根本から危うくするものです。』point 499 | 1
ネットでは「しかも山本太郎議員は法務委員ではないのに会場に押しかけ、議長に上からダイブする危険行為を試み怪我をさせた。審議の最中には記者が国民から選ばれた議員に向かって大声でヤジを飛ばす越権行為も行われ、品のないひどい様相だった。今一度、法務委員での厳正なルールを決める必要がある。」「議員らしく、言葉や議員活動でもう少し世論を動かすなどいくらでも平和的な解決方法はあるかと。こういう事をしても国民の多くは気持ちが離れるばかりでは。」と言った声が上がっています。point 343 | 1
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