以前、アマゾンの配達員とみられる男性が 京都市伏見区の路上で 荷物を乱暴に放り投げる様子を撮影した動画がインターネット上に拡散し、物議を醸しました。
アマゾンジャパン物流部門の担当者は
アマゾンジャパンは、京都新聞社の取材に対し、「該当のドライバーに対し、適切な措置を講じている」と回答しました。
動画には 男性が軽ワゴン車の荷台から段ボールを取り出し、道路の反対側に向かって投げる様子が記録されていました。
撮影された場所は、周辺の景色や医院の看板などから京阪電気鉄道の藤森駅近くの本町通で、集合住宅の敷地に荷物を放り込んだとみられています。この動画は ツイッターに投稿されましたが、撮影された時期は不明だそうです。
「アマゾンは配送パートナーとの間に厳格なポリシーを設けている」「このような行為は容認していない」
取材に対し、アマゾンジャパン物流部門の担当者は このようにコメントしました。
「荷物の中身はバスタオルなどの日用品で破損はしていなかったが、いい気持ちはしない」
荷物が投げ入れられた集合住宅でアマゾンの荷物を受け取ったという住民がこのように話しました。
米国アマゾンは不在時に家の中まで配達!?
ちなみに米国のアマゾンでは、審査に合格した配達員が「自宅内への配達」を担当しており、企業としては 配達の監視にかなりの努力をし ていることが伺えます。
不在時に家の中まで「置き配」してもらえるでのが Amazon Keyという仕組です。利用にあたっては専用 キット(Amazon Key In-Home Kit)の購入とアプリのダウンロードが必要です。
商品の注文時に配達場所の指定オ プションから“FREE In-Home”の自宅内配達を選択しておきます。配達日の朝と配達直前になるとお知らせが届き, 家の中までの配達を「中止する」か「続行する」か、を選ぶことができます。
自宅内までの配達を希望した場合は、 アマゾンがその配達を管理します。ドア解錠や配達時の様子の動画撮影もアマゾン側 が実行します。ユーザーは配 達時の様子をライブ動画で見ることもできますし、録画映像を後で確認することもできます。
配達が完了すると「完了通 知」が届き、ドアの施錠が正しく行われたことが報告されるというシステムなのでトラブルが起こりにくいセキュリティー対処をしているといえるでしょう。
Amazon Key 誕生の背景、日本での導入は?
もともとアメリカでは「不在時は玄関先に配達する」という単純な置きっぱなしの配達方法が一般的でした。
しかし、玄関先に商品が置かれてしまうため、悪天候時に荷物が破損してしまう問題や盗難被害に遭うという問題が絶えませんでした。よって、配達時の安全な「置き配」を実現させるための方法として、家の中までの配達するサービスを開発したという背景もあるようです。
残念ながら日本ではサービスが導入されていないため、現時点では国内で試すことができませんし、 現在は、米国でも 一部地域でのみ導入されています。また Amazon Key による「置き配」を利用するためには「プライム会員 (※アメリカでプライム会員になるためには、年会費 99 ドル)」である必要があります。
現段階では 日本での Amazon Key 導入に関する公式発表は まだ ないようですが…
いずれにしても このような配達現状が 拡散されてしまった現状を見ると、いち早く 配達員への指導を徹底し 消費者が安心して注文できるような体制を 見直しする機会となってほしいと思われます。
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