中国・武漢市で発生し 中国での死者が100人を超え、感染拡大を続ける新型コロナウイルス。日本政府は『指定感染症』にすることを閣議決定しました。国内でも感染者が確認される中、自分の体に異変を感じた場合に、まずどうすればいいのでしょうか…
「感染症法上の指定感染症等に指定する政令を閣議決定いたしました。」(加藤勝信厚生労働大臣)
指定感染症として閣議決定された新型コロナウイルス。2月7日から強制的に患者を医療機関に入院させるなどの指示ができるようになります。
まずは近くの保健所に相談を
では、もし 私達が 体に異変を感じたらどうすべきなのでしょうか?厚生労働省は「医療現場の混乱を防ぐためにも、まずは近くの保健所に相談してほしい」としています。
保健所で、渡航歴や接触した人の症状などから感染の可能性があると判断された場合、近畿と徳島合わせて68の第二種指定医療機関で詳しい診察を受けることになります。
さらに感染の疑いが強まれば、患者から検体を採取します。その後、検体は研究機関に運ばれ、遺伝子検査が行われます。2~3日で検査結果が出て、陽性で強制的に入院となった場合、医療費は公費で負担されることになります。
【「指定感染症」に指定されると…】
患者を強制的に入院させることや、飲食業など不特定多数と接触する就業を制限することも可能になります。医療費は公費負担となります。指定期間は原則1年ですが、最大でさらに1年延長されます。
過去の例:SARS(2003年)、鳥インフルエンザH5N1(2006年)、鳥インフルエンザH7N9(2013年)、MERS(2014年)
大阪府は 相談窓口を設置?
1月28日、和歌山県の「和歌山県環境衛生研究センター」には、国立感染症研究所から検査用の試薬が届いたといいます。
「反応用の試薬を作って、また実験室でウイルスの検体からの遺伝子の抽出を行って、それを混ぜて反応させる。」(和歌山県環境衛生研究センター 濱島洋介副主査研究員)
一方、大阪府は新型コロナウイルスに関する相談窓口を設置する方針を明らかにしました。
「府民の皆さんで、不安に思われていて、しかも心当たりのある方は、そこで相談できる態勢を整えたいと思います。」(大阪府 吉村洋文知事)
世界で感染者が増え続ける新型ウイルス。感染拡大を食い止めることはできるのでしょうか…
まずは すぐにできる予防対策を 徹底していくこからでも 心がけてみるべきでしょう!