アメリカでは夏の風物詩として仮設の移動式遊園地が広場などに設置されるのですが、仮設だけに乗り物の安全性に問題がある場合も多く、あわや大惨事になりかけた場面の一部始終を収めた動画が投稿され反響を呼んでいます。
ミシガン州トラバースシティの広場に仮設された移動式遊園地では、振り子式の乗り物に問題があったようで、乗客を乗せ稼働させていたところ、土台が大きく揺れ、乗り物が傾斜し始めるというアクシデントが勃発しました。
土台が揺れ、崩壊の危機!乗客らが別の意味で大絶叫
この乗り物は振り子の原理を利用して、片側に乗客を乗せたボートがくるくると回転する「マジックカーペットライド(Magic Carpet ride)」というものですが、その土台が不安定だったようで、乗客を乗せたまま土台が揺らぎ、乗り物が傾斜し始めます。
その危機を乗り越えた方法は…
周りにいた人々はこの様子を見て騒然としました。このままでは乗り物は倒れてしまう…。
その瞬間。その場にいたうちの1人の男性が、乗り物の転倒を防ごうと、土台に乗って重さを加えました。それを見た他の来場者たちも次々に駆け付け、土台を支え、乗り物の動きが止まるまでそれは続きました。
この作戦が功を奏し、乗り物の揺れは収まり、回転する振り子の動きも止まりました。
ようやく止まった乗り物から、スタッフにより安全バーが外され、次々と乗客が降りました。幸いなことに怪我人はおらず、周囲の人からは大きな拍手が。
乗り物から降りた人々はその安堵感から家族や友人と抱き合いながら無事を喜びました。
こういった仮設の移動式遊園地では事故が起こりやすいそうです。今回は皆さん無事で済みましたが、過去には死亡事故も起きているんだとか。
この遊園地を運営していたアーノルド・アミューズメンツ社のジョー・イーヴンさんは「この乗り物はは解体され工場へ戻されました。機械の誤作動があったことは確認できましたが、原因は明らかになっていません。オハイオ州の製造工場で何が起きたのかの調査を行っている最中です」と語っています。
アトラクションに乗って1度、危険の隣り合わせで2度スリルを味わうことになる仮説遊園地。あなたなら行きますか?