ベジタリアン食をされている方は必読です!実は、植物ベースの食事でも、砂糖やコーンシロップなどの甘味料や精製穀物が大量に含まれていると、かえって冠動脈疾患のリスクを高めるという研究結果が明らかになりました。
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植物性食品中心の食事は、冠動脈疾患の発症リスクを下げることから世界中で推奨されていますが、植物性食品の中には逆に冠動脈疾患のリスクを高める素材も含まれていることが、今回の研究で明らかになりました。これまでも植物ベースの食事の効果に関する研究はいくつかありましたが、そこには限界があったそうです。というのも、先行研究においては、植物性食品をすべて同等に扱うのが一般的だったからです。植物ベースの食事は、ベジタリアン食が典型的なもので健康的なイメージが強いですが、実際には健康的な食品だけではなく、冠動脈疾患のリスクを高めるといわれている精製穀物や加糖飲料も含まれており、効果が相殺されている可能性もあったからです。
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この限界を克服するために、研究チームは、植物ベースの食事を以下の3種類に分類することにしました。まず、(1)全ての植物性食品が多く動物性食品が少ない食事、(2)健康的な植物性食品(全粒穀物、果物、野菜)が多い食事、(3)あまり健康的でない植物性食品(精製穀物など)が多い食事です。今回研究チームは、米国の看護師健康研究の女性73,710人、看護師健康研究2の女性92,320人、そして健康専門職追跡研究の男性43,259人のデータを解析しました。参加者は、2年ごとに20年以上にわたって、生活習慣、健康行動、医療記録を聞き取り調査されました。研究開始時に冠動脈疾患、がん、脳卒中、冠動脈外科手術の既往のあった者は除外されています。
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実験期間中に、8,631人が冠動脈疾患を発症したことがわかりました。全体として、植物ベースの食事の順守度の高い人は、冠動脈疾患の低い傾向がみられたが、特に、全粒穀物、果物、野菜などの健康的な植物性食品を多く摂っている人は、冠動脈疾患のリスクが実質的に低下することが明らかになりました。しかし、あまり健康的ではない、糖分の多い飲料や精製穀物、ジャガイモ、スイーツなどの摂取は、逆にリスクを高めたといいます。研究チームは、「私たちは、3つの食品カテゴリーと冠動脈疾患のリスクの関係を検証した結果、健康的な植物性食品はリスクを下げるけれども、あまり健康的でない植物性食品やすべての動物性食品はリスクを高めることを発見しました」と語っています。
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これらの研究では、植物ベースの食事に冠動脈疾患のリスクを下げる働きがあることの確固たるエビデンスを加えるものだと、研究者たちは述べています。全ての植物性食品が同じように健康的なのではなく、全粒穀物、不飽和脂肪酸、果物、野菜が豊富に含まれる植物ベースの食事がより望ましく、またこれらの研究を通して、実験追跡期間中に、動物ベースの食事から植物ベースの食事に変化していった場合の効果を検証することが可能だったため、運動は続けることが重要だといいますが、同じように食事もわずかな変化が長い間に大きな変化を生み出していくのだろうといわれています。