2月14日に公開された映画 『バイバイ、ヴァンプ!』の内容をめぐって、「同性愛者に対する差別だ」などと問題視する声が上がっています。
HPなどによると、映画 『バイバイ、ヴァンプ!』は、茨城県のある高等学校に通う高校生がある日ヴァンパイアにかまれた後、同性を好きになるという内容。主演は名古屋市を拠点とする男性エンターテインメント集団「祭nine。(ナイン)」の寺坂頼我(らいが)さんで、監督を務めた植田尚氏はテレビドラマ「特命係長只野仁」や「チーム・バチスタの栄光」などを手がけたことでも有名です。point 248 | 1
ヴァンパイアが主題となった映画といえば、 『トワイライト〜初恋〜』(2008)や 『アンダーワールド』(2003)、 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994)などが有名で、映画だけでなくアニメやマンガ最近でも、2018年に漫画を原作とした 『となりの吸血鬼さん』がアニメ化され、TOKYO MX、AT-X他にて放送され話題となりました。point 222 | 1
上記の作品のほとんどが人間との恋模様や友達関係を描いているので、そういう意味では映画 『バイバイ、ヴァンプ!』の内容は目新しいと言えるかもしれません。
ところが作品の公開直後から、同性愛者への差別的な表現が含まれているとして「週末を傷つける」「同性愛を笑いに扱っていて許せない」などの批判が相次いだということです。現在、同作の公開停止を求める署名活動も同時に行われています。
この事態には、同作製製作委員会は17日までに「バイバイ、ヴァンプ!をご覧頂いたく皆さまへ」と題した声明を公式サイトに掲載しました。「この映画には一部、同性愛の人々に対し不快な思いを抱かせる表現が含まれているかもしれません」としつつ「同性愛を差別する作品ではありません。」と差別的な意図を否定。
「愛とは自由であり、人それぞれの愛が尊重されるものであるというテーマのもと、製作されました。」と釈明しました。「この作品は、そのテーマをエンターテインメントな作風で描いているため、一部の方に誤解や混乱を招いた事をお詫び申し上げます」と結んでいます。
この事態に対し、「表現の自由、おもしろならよいのでは?見たくなければ見なければいい。近頃はなんでもケチをつける風潮があるので生きづらい世の中だ。」と擁護する声もありましたが、大半が「同性愛が感染するものとして描かれている。同性愛者がマイナスイメージで、まるで罰ゲームのようだ。」と作品の内容に違和感、不快感を感じるといった内容でした。製作委員会の声明が発表されましたが、それだけでは事態はおさまらなさそうですね。point 275 | 1