京都への4度目の緊急事態宣言の発出が決まり、首都圏の会場での「無観客」が決まりました。感染者が日々増える中で、政府はオリンピック開催を突き進めるが、8日に会見した菅義偉首相は、「安心安全な大会」をめぐって従来の説明と曖昧な回答を繰り返しました。
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菅首相は東京大会の意義について 「コロナという大きな困難に直面する今だからこそ、世界が一つになれること、人類の努力と叡智で難局を乗り越えていけることを東京から発信すること」と述べていて、さらに「今回の大会は多くの制約があり、これまでの大会と異なるが、だからこそ安心安全な大会を成功させ、未来を生きる子どもたちに夢と希望を与える歴史に残る大会を実現したい」とも述べました。point 240 | 1
しかし菅首相が語る安心安全な大会をどう実現するかについて「ウイルスの国内への流入を徹底して防ぐ」「一般国民との接触はないように管理される」と述べるだけで、新しい説明はなく従来の説明のみを繰り返しました。
また安心安全な大会の判断基準については、首都高速の料金値上げや交通規制、テレワークなどによって「大会時の人流は極めて抑えられる」と強調した上で、「ウイルスに侵入されなかった。感染拡大を阻止した。そうした結果は大事だと思っている」と曖昧な説明に対して、前回6月17日の会見では「(五輪開催で)人流が多くなると言われているが、交通規制、あるいはテレワーク、だいぶ前から徹底して行ってきているが、こうしたことで安心安全な大会が実現できると思っている」と述べたが、答えは噛み合っていませんでした。point 306 | 1