新型コロナウイルスの影響で、現在日本の大学生にあたる学生たちに対して就職氷河期のみならず、採用延期するなどの特例が企業を通して行われています。コロナウイルスの影響で、事業計画の策定が困難となり、大手企業の全日空では採用活動を一時中断するという報道も出ていました。そして大きな話題となりました。
内定率は過去最高レベルって本当?
就活についての調査データによれば、5月1日の時点での内定率が過去最高水準(50.2%)となっています。例年以上に内定を取る学生が増え、既に半年以上が内定を得ているというのです。
状況を整理すると、コロナの影響は2月ごろから始まり、3月には説明会延期やWEB面接が始まっていました。4月7日に緊急事態宣言が発令されそれでも多くの企業は選考を進めていたことがわかります。マイナビサイトでも新卒採用への影響調査によると2021年卒には予定通り(つまり減らさない)に採用を行うと表明しています。
採用中止の知らせは突然やってくる?
緊急事態宣言の発令中、選考が急激に進んだ背景には、このような現場の視点の考え方がありました。しかし、「採用中止の知らせは突然やってくる」のでしょう。本来、経営者は新卒採用にまで関心がまわらないことが多いのではないかと疑問に感じます。
新卒採用へ優先順位が低い理由として、会社の経営に必要な企業の存続、運転資金の確保、雇用の維持、取引先への支援などを優先するためです。
リストラ報道への影響はあるのか?
人事部としても、企業ブランド力を気にすることは当たり前で、採用減が確定していたとしても、「出せる情報」と「出せない情報」があるのも事実です。これからもそうした影響の中続くのはリモート就活です。
参考に、2008年のリーマンショック時には、新卒採用数は翌年25%マイナス、翌々年20%マイナスとなり、就職氷河期が再来しました。また、就活生からの本音も企業も就活生も対面での面接を望んでいるとのことです。しかし、しばらくの間はリモート就活状態で自分自身の魅力やアピールが伝えられるような準備が必要になるでしょう。
twitter上でも、就職氷河期やリモート就活に関連したコメントが出てきました。
地方 #就活 生からしたら、フルリモート就活が一斉に始まるなんて天変地異ですよ?情報戦がメインで就活格差が小さくなってる今
①情報の断捨離を行う
・情報の信頼性
・不要情報の見極め
・時間の使い方
②リモートの魅せ方を分析
・身だしなみ
・表情、抑揚、トーン
・文章力ADVERTISEMENT この2つが大事 #22卒
— ハナ@22卒 (@hana22sotsu) May 6, 2020
このような就職氷河期と、リモート就活において就活生自身が準備した魅力やアピールを直接企業に対して対面という形式で伝えきれないという点、また、いつ、「採用中止のお知らせ」が飛んでくるのか分からないままでいる点、この2つは就活生にとって一番痛く、悲しいものでしょう。これからリモート就活を進めていく中でも、状況が落ち着くまでは、自分自身の行動、力に対して最善を尽くしていかないといけないため、学校の支援も必要となってくるでしょう。