インドで、受験の結果で自分の点数に失望した学生たちが、次々と自ら命を絶ったという残念な事件が起きてしまいました…
4月29日(現地時間)、イギリス日刊デイリーメールは、インドの学生たちが試験を受けた後の一週間後に、団体で自ら命を絶ったという悲劇的な事件が発生したと報道しました。
毎年、インドで行われている「TSBIE(The State Board of Intermediate Education)」の試験では、16歳から18歳の生徒たちが進級に必要となる試験を受けることになっています。
試験が終わって一週間後の18日の成績が発表されるが、自分の試験結果を受け入れられなかった学生のうち、21人が極端な決定を選んでしまったのでした。
しかし、非常に残念なところは、該当試験を採点するITシステム上の問題で、生徒たちが確認していた結果、誤った採点であった通知が後から来たという部分でした。
これまでは着実に良い成績を受けてきた生徒たち。
重要な進学試験では“0点”を受け取ったとの結果が、優秀な生徒たちの元に届いたのでした。
とんでもないシステムの問題で、優秀な生徒たちが21人も帰らぬ人となった事態に怒りを抑えられなかった生徒や遺族たちは、現在でも街で抗議を続けていることが分かりました。
なくなった1人の生徒の母親によると、「これまでにずっと優秀な成績を収めてきた息子が、今回の試験の点数が一桁という得点を受けてかなりショックを受けていました。ショック状態から時間が経てば立ち直ると思っていたら、このような極端の選択をすることに、想像もつきませんでした」と訴えていました。
これまで自ら命を絶った学生が、なんと!21人という集計結果がされている状況。
インド政府側は今回の事態について、「試験が人生のすべてではなく、機会はいくらでもある」、「学生たちが極端な選択をする事態は、二度と起きないようにすべきだ」と述べていました。
罪のない生徒たちが21人も帰らぬ人となり、試験主催側のミスに怒りの嵐が起きている中で、インド政府は無料で試験を再受験できるようにするという案を出したことが分かりました。
しかし、すでに帰らぬ人となった生徒たちの遺族の不満の声は、納まることなく、大きくなってくる一方で、当分の間は続くとみられることが分かりました。