ジャニーズJr.
の5人組アイドルグループ「HiHi Jets」のメンバーが、コンサートで「『日本破壊』ってツイートしてね」などと呼びかけたことについて、有料会員限定サイト上で謝罪していたことがジャニーズ事務所への取材で分かりました。2019年8月中旬、ツイッターで実際にこの言葉の投稿が相次ぎ、「終戦の日」に近いタイミングだったことも相まってインターネット上で物議を醸していたのです。事務所は「本人およびメンバーに内省を促し、平素からそれにふさわしい言動を身に付けることが重要であると伝えております」としています。
『日本破壊』真意とは
中でも物議を呼んだ発言があったのは8月18日、HiHi Jetsが東京・六本木で開催したイベントコンサート「パパママ一番 裸の少年 夏祭り!」でのこと。コンサート終了間際、グループから「歌ってくれた人ありがとうね!」などとファンに声をかける中で、メンバーの猪狩蒼弥(いがり・そうや)さんが「みなさん『日本破壊』ってツイートしてね!」と呼びかけていました。
このコンサートの一部はジャニーズJr.point 77 | 公式動画配信サイト「ISLAND TV」で生配信されていました。またツイッター上の複数の投稿によると、8月15日のコンサート中、この18日の生配信当日に何らかのワードをツイッターの”トレンド”に入れたいとして、上記の発言をしたのと同じ猪狩さんが「日本破壊」の言葉を提案。ファンに投稿を求める一幕があったというのです。point 234 | 1
18日の生配信はコンサート会場に行けなかった多数のファンがネットで視聴。呼びかけに応じて「#日本破壊」の言葉は数多く投稿され、「#HiHiJets」とともにツイッタートレンド入りを果たしました。ですが、当然ファン以外の多くのツイッターユーザーの目に留まることとなったこのツイート。終戦と重なる時期だったこともあって、呼びかけから大量の投稿に至る一連の流れは「『日本破壊』普通にヤバいって気づかない?」「日本破壊ってそのときのライブのノリだったり煽りで言うのはまぁわかるんだけどタグ作ってツイートしちゃうのはどうなのかな…」などと物議を醸すことになったのです。point 338 | 1
そうした中、有料会員限定サイト「Johnny’s web(ジャニーズ・ウェブ)」上で19日、「日本破壊」の投稿呼びかけについてHiHi Jets名義で謝罪文が掲載されました。掲載の理由について、ジャニーズ事務所の担当者は27日、次のように回答しました。
「この発言につきましては、『今までにないくらいのレベルで、盛り上がりましょう』という比喩表現でこの言葉を使ってしまったとのことであり、それ以上の他意はなく、『少しでもコンサートを盛り上げたい。HiHi Jetsを皆様に知っていただきたい』という一心でコンサート中に行われたものでした。ただ、不適切な発言であったことは事実であり、ご心配や不信感を与えてしまった方々にお詫びしなければならないことと判断しましたことから、ジャニーズWeb上にてお詫びさせていただいた次第です」point 292 | 1
ジャニーズ事務所からHiHi Jetsのメンバーに指導や注意をしたかについては、「世界中の皆様に幸せをお届けするという目指すべき存在になれるよう、今回の件について本人およびメンバーに内省を促し、平素からそれにふさわしい言動を身に付けることが重要であると伝えております」と回答を寄せました。
ツイートの影響
今回の「日本破壊」というワード。特に深い意味もなく、終戦に関連したものでもなかったというのが結論ですが、ツイートする内容は常に誰かが見ていると思って発信しなければなりません。たった一言が全世界に発信されてしまうのですから。