長渕剛さんと言えば、中年層以上の男女から絶大な支持を集めるシンガーソングライターです。男らしくカッコよすぎる歌声と印象的な歌詞、ワイルドな外見からファンの心をつかんで離さないステキな男性ですが、ワイルドすぎるがゆえに放送事故を起こしてしまったこともあります。
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とある全国放送の生放送の歌番組で、4時間という長丁場の大トリを務めることになった長渕剛さんですが、テンションが上がったのか突然本来の歌詞を変えた特別バージョンで歌い始めます。本当に歌われるはずだったのは、ファン以外でも知っている人の多い乾杯という名曲なのですが、その歌詞が明らかにメッセージ性の強いものに変えられていたのです。
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長渕剛さんは歌い始めにまず雄たけびを上げ、愛用のギターを激しくかき鳴らします。それに続いて本来の歌詞は無視した形で、マスコミの報道姿勢や言葉の持つ意味の希薄さなどをまくし立てました。テレビ局側との事前の打ち合わせはもちろんしておらず、スタッフ達は当然いつも通りに歌うものと信じ込んでいました。そこでマスコミ批判ともとれる暴走メッセージを延々と歌い上げたため、周囲はそれはそれは凍り付いたような表情をしていたようです。
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収録番組であればストップをかけて撮り直すこともできたでしょうが、恐ろしいことに生放送の本番中ではどうしようもありません。結局最後まで歌い切りましたが、メッセージ的な部分は約4分にも及び、多くの視聴者が度肝を抜かれることとなりました。中には重いメッセージが心にしみたという人もいたでしょうが、最後まで奇声を上げておかしな動きをする長渕剛さんの姿に違和感を感じた人も多かったようです。
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事実、生放送の後にはインターネット上で長渕剛さんが絶対に薬をやっている、奇行はその影響だとまことしやかに囁かれていました。もちろん薬うんぬんはあくまでもウワサで、実際にそれで警察に逮捕されたりしたことはありません。あれほど有名な人が生放送でやったことなので、仮に薬の影響であればすぐに警察が動いているはずです。それでも現在まで薬で逮捕されたという報道がないということは、やはり薬の影響ではなく、あくまでもご本人の思想や意見ということだったのでしょう。
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生放送は収録番組と比べ、リアルタイムで楽しめるため視聴者から好まれやすいというメリットがありますが、その一方で今回のようにハプニングが起きいてしまうこともあります。視聴者としては面白い限りですが、現場のスタッフは大変なことでしょう。