経営破綻によって無一文になってからわずか7年で、与沢翼氏(38)が築いた資産は80億円を超します。今年4月にはドバイの一等地に約5億5000万円の豪邸も建設し、家族4人で悠々自適の生活を送っている与沢氏。しかし実は、「無一文から大復活」という事実は知られているものの、「いかにして稼いだか」ということはほとんど語られていません。
10月18日に出版された著書『お金に愛される 真・投資術』が話題沸騰中の与沢氏が、「稼いだ方法」を明かしてくれました。
「’14年に経営破綻を経験した後にシンガポールに移住し、まずはアフィリエイトと有料メルマガで3000万円の種銭を作りました。それをFXと日経レバレッジ型ETFに全額突っ込んだ。シンガポールのカジノに週3で通っていた影響もあってFXではレバレッジをかけまくってギャンブル的に勝負してました。
一方でどうしたら負けないかも考え、含み益が拡大したらストップ(逆指値)を自動で上げていく『トレーリングストップ』を採用しました。儲けが出たとしても、一転下がって含み益が0になった時点で建値撤退。リスクを抑えて伸ばせる局面が来るまで懲りずに何度もハイレバレッジで繰り返した。大事なのは負けてる時に追加で入金しないこと。人間は感情が高ぶると『取り返さなければ』という心理が働いてドツボにハマっていきます」
3000万円は3年間で1億円にまで増えたそう。
さらに株式投資において最も重要なのは、自分の優位性を活かすことだといいます。
「誰かの成功理論に乗っかるのではなく、自分にとって身近で詳しい世界の株を買うことが大切です。たとえば当時で言えば、SNSには知見があったので『スナップチャット』の株はいずれ伸びるだろうと感じて拾っていましたし、フェラーリにずっと乗ってきてブランドの強さは理解していたので、上げていくのではないかと思っていました。これぐらい単純なほうがうまくいくことも多い。
そして、最悪全損しても致命的なダメージを負わない2000万円程度で株を購入。その額ならFXのように毎日株価をチェックしなくても良いし、精神的な負担がかからず、安心して長期的に投資と向き合える。購入する時に意識したのは売ることを前提にしないこと。買った株は基本的に最低1年間は売らないと決めていました」
株式投資でも順調に資産を増やしていった与沢氏ですが、資産爆増の要因となったのが仮想通貨でした。
「仮想通貨を初めて買ったのは’17年の7月ごろです。『ビットコインキャッシュ』という仮想通貨を500万円買ったんですが、瞬く間に2000万円になった。追加資金も入れて8月~9月にかけて『リップル』という仮想通貨を1億3500万円分購入。これがその年の12月に時価27億円に化けました。この一撃は大きかったです。ただ、27億円のうち、出金できたのはリップル以外も含め14億円だけ。出金しようとしたんですが、海外の銀行口座が凍結されてしまって。金額が大きすぎてマネーロンダリングと疑われたみたいです(笑)。
引き出せた14億円のうち半分の7億円は株式口座に回して、あとは不動産とか保険です。’15年頃から不動産投資は始めていましたが、得た利益を手堅い資産に変えるというイメージですね。現在はドバイやバンコク、東京などに計39の物件を所有しています」
いまも投資は続けているが、あくまでこれまでに得た利益の範囲で無理なくやりくりしているといいます。
「仮に全損しても痛手ではない範囲で投資しています。かつてのように派手に豪遊したいという欲求はない。家族と幸せに暮らしていくことが、人生の目標です」
著書には、投資術がさらに詳しく記されています。80億円は難しいかもしれないが、資産形成の一つの方法として参考になる部分もあるかもしれませんね。
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