近年焼肉屋さんで見かけないことはないと言っても良いほど、メニューの一つとして置かれているのが豚トロです。ピートロと呼ばれることもあり、親しまれています。名前から豚ということはわかっても、実際にどこの部位かということをはっきりと理解して食べている人はそう多くはないのではないでしょうか。
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豚トロは、豚の頬から肩のネック部分の肉です。霜降りが綺麗に入っているのも特徴です。豚の首のまわりはほとんどが脂身ですが、その中にほんのわずかに赤身の部分があります。これが豚トロと呼ばれる部位にあたります。他の部位とは異なり、一頭の豚からごく僅かな量しか取ることができない部分になります。一昔前は、需要はそれほどなく、食べられずに捨てられていた時代もありました。しかし、最近では焼肉では人気メニューとして多くの人が好んでいます。
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豚トロは焼肉としてただ焼いて食べてもおいしいですが、その際には塩胡椒とレモンで食べるとよりさっぱりと美味しく食べることができます。脂っこいというイメージがありますが、意外にもさっぱりとした脂になっていて、女性でも食べやすい部位です。塩胡椒とレモンにプラスしてネギをかけて間違った味わいになり美味しくいただくことができます。自宅では豚トロを食べることはそう滅多にないという人も多いですが、焼肉以外でも豚トロは美味しく食べることができる部位です。おつまみに最適なレシピが、フライパンにサラダ油をいれ熱し、豚トロを中火で炒め、そこにごま油と刻んだ長ネギを入れて弱火で炒め、その後皿に盛り付けてからレモン汁をまぶしかけたものです。
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豚トロは、しっかりと焼くとカリッとした食感を楽しむことができ、脂も落ちるのでよりヘルシーに楽しむことができます。焼き加減は好みに合わせるようにしましょう。豚トロからは、さっぱりとした脂もでてくるので、それを利用してアヒージョを作っても美味しくおつまみ感覚で食べることができ、ワインにもピッたらの一品が仕上がります。オリーブオイルとニンニク、そして豚トロと唐辛子や塩胡椒ででき、あとは好きなキノコやブロッコリーなどの食材を使うだけで、絶品の味になります。豚トロの良質な脂の旨みを吸った食材も楽しむことができるので、アヒージョはかなり美味しい食べ方の一つと言えます。
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豚トロをより、さっぱりと楽しみたいという時に適しているのが、豚トロのニラ巻きです。その名の通り、ニラで巻くだけですが、そのことで普段の焼いただけの豚トロとは一味違う料理になります。茹でたニラを豚トロに巻きつけて、フライパンに並べ、肉に焦げ目がつくまで焼くだけなので、かなり簡単なメニューです。フライパンではなくオーブントースターで焼いて作ることもでき、そうなればさらに手間もかかりません。ニラの香りが肉に移ることで、食用も増し体力もつく一品になります。醤油を垂らして食べると美味しいですが、よりさっぱりと食べたい場合には、ポン酢をかけて食べるとさっぱり食べきることができます。
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焼肉屋さんで食べるものというイメージを持っている人が多いですが、自宅でも様々な料理にアレンジすることができる、万能でありながらメインにもなる食材です。豚の頬から肩のネック部分までの間であり、その中でもあまり取ることができないので、かなり希少な部位です。しかし市販されているものはかなりリーズナブルで手に入ることもあるので、レシピの一つとして取り入れてみるべきではないでしょうか。焼いても煮ても美味しく食べることができ、コッテリとした味わいにすることもできれば、さっぱりと楽しむこともできる食材です。好みの調理法と味付けで食べてみましょう。