昨年の夏に起こった輸出規制問題をきっかけに、悪化している日韓関係。それが大きな要因となり、訪日韓国人客は激減しています。しかし、それとは対照的に日本で起こっているのは、なんと「第三次韓流ブーム」だというのです。日韓関係が冷え切っている今、何が起こっているのでしょうか?
そんな第三次韓流ブームにより、現在女子高生が殺到しているというのが、大阪の生野区にある、”生野コリアタウン”です。このコリアンタウンは、JR鶴橋駅の南東約1キロ、御幸森(みゆきもり)天神宮から東西約500メートルに延びる3つの商店街が連なるっているエリアにあります。
ここでは、チーズドッグなどの韓国フードを扱っているお店が多くあることから、韓国フードを求めている若者や、コスメやK-POPアイドルのグッズを買い求める中高生ら若者が殺到しているそうです。週末は”ザ・観光地”というほど、スゴイ数の女子高生たちが集まっているそうです。
地元商店街への突然の女子高生の集結に、商店街の会長を務めている由良(ゆら)英明さんは、「第3次韓流ブームが来るとは。今は中高生が中心の街になった」と、驚きを隠せない様子だと言います。
このように第三次韓流ブームが訪れている理由としては、若い世代が政治への関心が薄いということが関係しているようですね。
日本にあるコリアンタウンとしては、東京都の新大久保が有名ですが、この商店街は、もともと戦前に朝鮮半島から移住した人たちが形成した市場で、昔は「朝鮮市場」と呼ばれていました。その後、現在は韓流ブームを受けて、日本人も韓国人も多くの人が店を構えています。
日韓関係が冷え切っていることから、韓国に興味を持つ日本人への批判的な考え方を持つ人も多くいますが、由良さんは「私たちは皆商売人。政治に巻き込まれたくないし、日本で韓国の雰囲気が楽しめるからと、来てくれるお客さんが一番大事」と、政治とは別で人同士で交流を結ぶことができればと話しています。