親が子供を思う気持ちはとても強く、ときにその愛情の強さがゆえに大変なことになってしまうこともありますが、今回起きた事件はまさに、娘を思いすぎた父親が起こしたある殺人事件です。最愛の娘を狙った男を許すことができず、怒りを抑えきれずに殴りつけたのですが・・・。
アメリカのアリゾナ州に暮らしている、ある40代の父親が、16歳の娘と友人二名を車に乗せていたところ、娘が「トイレに行きたい」と言い出したために、トイレを利用するためにコンビニの駐車場に停車しました。娘はトイレへと向かい、父親は車で待っていたそうですが・・・
娘がトイレに入ると、物乞いの男がフラフラとコンビニに入り、娘の後に続きトイレがある方向に向かっていったそうで、その後トイレから出てきた娘はおびえた様子で、「変な人がいた」と父親に報告したといいます。使用中にもかかわらず、トイレの中に物乞いの男が無理やり侵入したそう。
このの話を聞いて激怒した父親はすぐにコンビニの店員のもとへむかい、事情を伝え「あいつです」「ちゃんと対処してほしい」と伝え、自分の車に戻ったそう。しかし、父親の訴えにもかかわらずコンビニは男を拘束することもなく、男が店を後にする姿を見て、父親は激怒。
車を降りると、男をおいかけて、男を殴りつけたそう。するとその拍子に男は転倒してしまいます。この転倒が原因で、鼻の骨を折り脳にダメージを受けた男は、その後に救急搬送されたというが、5日後になんと搬送先の病院で死亡してしまったのです。この件で出廷した父親に下された判決は、懲役8年の実刑判決。
この実刑判決について家族は、「あの人が悪いことをしたとは思っていません」「どこの親だって、子供のためならああいう行動に出るでしょう」とメディアにコメントし、「子供を守ったがために責められるなんてありえないし、私は彼を愛しています」と話しました。
しかしネットからは、「自由にしてあげてほしい」という声が浮上する一方で、「襲われかけた娘を助けるべく殴ったのならまだしも、未遂に終わったあとに殴って死なすのはよくない」という声も多く集まっているようです。