高級ブランド「ルイ・ヴィトン」「グッチ」「ディオール」「セリーヌ」など、「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ」の傘下ブランドが、無理なダイエットでモデルが健康を損なうことがないようにファションショーなどに極端に痩せたモデルを起用しないと、新たな定款を発表して話題になっています。
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「極端に痩せたモデルは使わなない」
両グループはこれからのファッションショーや広告などに極端に痩せたモデルは起用しないと発表しました。具体的には、モデルの体格に基準を設けたうえで、医師の診断書などで健康であることを証明するようにもします。発表された定款によると、女性はフランスサイズの32以下、男性は44サイズ以下のモデルの起用が禁止だそうです。また、16歳から18歳の青少年モデルの就業規定など、新たなモデル起用の基準も提案しました。
定款は今月から始まるファッションウィークから適用されるようで、今後ブランドや事務所、モデルからなるモニタリング委員会による会合が毎年開催されるといいます。
今年、ある海外モデルがショー直前に体型を理由に不当な扱いを受けたと自身のSNS上で告白をし、他のモデルも次々と経験を共有して話題になったこともあります。「ファッションショーの途中に倒れそうになって監督に言ったらショーに上がらないと給料はもらえないと脅迫された」「十分痩せているのに所属事務所からもっとダイエットしないと使えないと言われ、モデル仕事を続けられなかった」などの告白が出ています。
拒食症で亡くなった元モデル
元フランスモデルであったイザベル・カロさんが2007年にイタリアでの拒食症啓発キャンペーンに登場したときの動画です。拒食症で死に至る危険性を訴える狙いだったそうです。当時イザベルさんは身長1メートル65センチ、体重はわずか32キロしかありませんでした。
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フランス内の拒食症患者は4万人に上り、このうち9割を若い女性が占めるという調査結果もあります。
フランスなどでは、痩せすぎたモデルへの憧れで女性が健康を損なう可能性があることと、幼い子供モデルに肌を露出させたファッションを着用させることへの批判が相次ぎ、国会でも規制策が賛成多数で可決されるなど、世界的な動きが続いています。
人ごとではない、日本も禁止すべき?
日本のメディアに出る女性タレントたちにも“痩せすぎ”は多いです。
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モデルの山田優(30)がインスタグラムに投稿した写真をめぐって、ファンの間で議論も起きたことがあります。黒のスキニーパンツ姿で窓枠に立つ山田優の“美脚”に「本当憧れやわ」「かわいー」と絶賛の声が上がる一方、「細すぎる」「心配だよ」などのコメントも相次ぎ、ファン同士で論戦になりました。見る人によって随分と意見が分かれる女性の体形ですが、痩せすぎはよくないとの声も上がっています。
Yahooニュースで行われている「痩せすぎモデル、日本でも禁止すべき?」意識調査では「禁止すべき」の意見が全体の約70%を占めています。「痩せすぎた人が少ないのに、わざわざ痩せすぎた人をモデルにして何の利点があるんだろう。不健康そうな人に着せると相反効果でもあるのかな。」「これはモデルや業界の勝手でしょ!。体重を規制する方がおかしい!」など、ネット上でも痩せすぎモデル禁止を求める意見が多いです。
出典
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170907/k10011130081000.html
https://matome.naver.jp/odai/2142956767660491001