いよいよ東京オリンピックが開催。しかし、問題続きで悪夢の祭典となりつつありますが、これまでにも五輪ではさまざまなトンデモ事件が起こってきたようです!!
23日に開幕した『東京オリンピック』。国立競技場の建設計画の白紙撤回に始まり、エンブレムのデザイン盗用疑惑や新型コロナで思わぬ混乱が巻き起こり1年延期、森前会長の女性蔑視発言など数々の問題が噴出し、撤回や辞任の連続続き….。
しかし、これまでの五輪で事件が起きなかったという訳ではありません。まずは五輪史上最大の惨劇と言われる『ミュンヘンオリンピック事件』。
同事件は、パレスチナのテロリスト組織『黒い九月』によって引き起こされたもので、イスラエルのアスリート11名が殺害されるという痛ましい事件が起こりました。
1972年8月26日から9月11日にかけて西ドイツ・ミュンヘンで開催中の『ミュンヘンオリンピック』期間中である9月5日に事件発生。
イスラエル選手団が滞在していた選手村内の宿舎へ「黒い九月」が潜入し2名を死に至らせました。同組織は警察にイスラエルに収監されているパレスチナ陣の解放を求めましたが、この交渉は決裂。
9人の人質とともに空軍飛行場に向かったゲリラに対し警官隊、軍隊が救出作戦を決行したものの失敗。銃撃戦に発展し人質全員が死亡するという結末に…。
当初、テロ組織と対抗したのは一般的な警察。西ドイツはテロ対策などに力を入れておらず、警備体勢の甘さが問題視され、世界中の目が集まる祭典を狙ったテロの脅威への認識が高まりました。現在、空港での水際対策すら不安が残る東京五輪ですがテロ対策は重要課題です。
次に1988年に韓国のソウルで開催された『ソウルオリンピック』では、開会式中に鳩が丸焼けになってしまう珍事件が発生。
開会式の最大の見せ場だった聖火点灯で、直前に放たれたハトが巻き込まれて焼け死ぬアクシデントが。平和の象徴が犠牲になるシーンは全世界に生中継され、議論を巻き起こしました。これ以降、近年は開会式でハトを飛ばさない大会が増えています。
中には笑ってしまうような珍事件も。2012年に開催された『ロンドンオリンピック』では、日本の選手団が開会式の会場に入場したものの、引率者のミスにより退場となったのです。
各国の選手は入場後にオリンピック競技場のトラックを歩くのですが、日本選手の際にはなんと半周ちょっと歩いた際に進行を止められ、脇の出口へ誘導されたのです。その後会場に戻ることはなく、日本の選手団は開会式に参加できなかったようです。
開催前から物議を醸している「東京オリンピック」。無事に終えることを願いたいものです…。