東京MXテレビが2019年1~3月に計12回にわたって放送されたバラエティー番組「欲望の塊」で、
番組内でゲームの優勝賞品とされた高級外車が優勝者に渡されなかった問題で、
番組担当者の40代男性が福岡市西区で遺体で見つかったことが、2020年1月24日、関係者への取材でわかりました。
現場の状況から、番組担当者は練炭自殺を図ったとみられるとのことです。
関係者によりますと、男性の遺体は今月24日、西区に止められた車内で見つかったとしています。
車内で練炭を燃やした跡があり、窓は目張りされていた様子で、その後「ご迷惑をおかけしました」という趣旨の本人のメモらしきものが見つかったとしています。
「欲望の塊」は外部の番組企画会社からMX側に持ち込まれたもので、
出演者らがお金を出し合って賞品のランボルギーニ車の争奪ゲームをするという内容のバラエティ番組でした。
賭博ではないかとの指摘がネットで出るなど話題になっていたのですが、
優勝した出演者は1年近く経っても車をもらえないとツイッターで訴えるなどのトラブルにもなっていました。
これに対し、TOKYO MXでは同月21日、
同番組を巡り「優勝賞品の出演者への受け渡し、タレントへの出演料及び制作会社への制作費の支払いが番組を企画した会社からなされていないことを確認した」とトラブルを公表し、
放送責任を認めたうえで、「こうしたことは知らなかったが、放送責任は当社にある」として公式サイトで謝罪しました。
MXのホームページによると、番組は30人の「イケメンホスト」が優勝賞品である2000万円相当の高級外車の獲得を目指して、さまざまなゲームに挑む内容でした。
優勝したホストの男性(31)は、2000万円相当という「超高級スポーツカー」を射止めていましたが、
番組では”手続きが色々ある”として、男性には賞品の白いランボルギーニ車が写った写真プレートだけを手渡すだけで、実際にはランボルギーニは未譲渡だったとしています。
ネット上では、男性に車を渡さない番組側の対応に不審な点があるとする声が上がるとともに、
出演者に金を出させて賞品獲得を競わせるという内容について、
賭博ではないかとの指摘が法曹関係者からも出ていました。
多額の参加費やギャラ未払委などの問題もあるため、ネット上ではこんな声が…。
「クルマが用意されてなかったので詐欺だって話だけど、これスポンサーがくれるんじゃなくて皆が持ち寄った資金(で購入する物)を優勝者ひとりが貰うんだから、受け取ったら受け取ったで賭けゴルフとかと同じで賭博になるんじゃないの
ジュース代くらいなら捕まらないだろうけど」
「ランボルギーニが貰えないのは
なんとか我慢出来るとしても
参加費の150万円は返さないといけないのと
ギャラは払わないとね。。。
ここまで話が大きくなったら、いい宣伝費になるといいね。」
などのコメントが寄せられていました。